ここで髪の毛を切る時、もうそれは自尊心を傷付けられ、生き恥じを背負うのと等しい位に気持ちが重くなる。
6月に美容院に行った時、「肩に当たらない程度のボブ」と言ったが、例の如く「ワカメちゃんカット」に出来上がり、前髪も子供の時以来の短さにされ、もう本当に人に会うのも嫌だった。

しかしハゲのおっさんのように、後頭部から髪を前に持って来て、まるで前髪が長いかのように見せかける技術を、おかげ様で習得。
しばらく、これで頑張ってきた。

8月末になり、ようやく希望の長さになりかけてきた。
そして9月、いよいよ「エエんちゃいまっか?」という長さにまで来た。
しかし、髪の長さは良くなれど、上のレイヤー(というても、こっちの美容師のレイヤー技術など、レイヤーとは呼べないが・・)が重くなってくる。

何とかやってはみたものの、やはりスタイリングに時間もかかり、見た目もむさくるしい。
美容院に行くか否か・・このまま山にこもった陶芸家のように、髪を長くし、いつの日か日本に帰る時まで頑張るか・・いやしかし・・。

そして、とうとう・・美容院の予約を入れてしまった。
「こ長さを気に入っているのと、これから冬に向けて伸ばそうと思うので、長さは変えずにトップだけレイヤーを入れて下さい」とお願い。

その美容院の一番偉い人は「OK!!」と言った。
言ったのに・・またオカッパやがなー!!

何でや・・何でそこを切るんや・・
何で首見えとんねーん!!

前髪もパッツンパッツンの長さ4cm。
ハウスマヌカン(若い人は知らないであろう)やがな・・

しかし誰のせいでもない。
出来ない美容師を攻めるのではない。
もう何度もオカッパにされながら、美容院を変えながら、それでもここで髪を切る学びの無い私が悪いのである。

オカッパでエエやんか。
オカッパの何が悪い。
オカッパを制する者、イギリスを制する・・などと意味不明な励ましを、自分に言い聞かせる毎日なのである。

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