以前にも書いた事があるが、私の義母世代の英国人は、基本野菜を溶かす気かー!!と言うほど茹でて食す。
英国に嫁に来たばかりの頃、この茹ですぎられた野菜を食べるのが苦痛だった事もあり、同居させて頂いていた私から、「これからは私が夕飯を担当します」と申し出、以後、私の担当となって1年を過ごした。

ちょっと固めに茹でた野菜を、亡き義父はとても気に入り、「僕も君風でお願い」と言われたが、義母は何も言わなかった。
きっと嫌いなんだろうな・・と思っていたが、あえて聞かずにいたのである。

さて今日、義母から「ステーキが食べたい」と言われたため、肉屋で指定の肉を買って届けた。
(もちろん、後で清算してもろた)
相変わらず、ネイルサロンには車で1人で行くのに、肉屋には行かへんのかい!!と内心思いつつ、まあエエかと車で走る。

付け合せの野菜にと、M&S(英国ババアに人気の量販店。もちろん、私もババアなので常連)でアスパラを買って行った。
アスパラ大好きの義母であるから、それはそれは喜んでくれたわけであるが、さてグラグラ沸いている湯にアスパラを投入して20分。
まだ茹でてはる・・

「もうエエんとちゃいます?」と問うも、「ああ、駄目よダメ。まだ固いのが目に見えるもの」と義母は言う。
しかし、「私はアスパラに関しては芯が残っている程度の固さが美味しい」と言うが、もうそろそろ30分経過する。

濃い緑は次第に黄緑化し、湯の水面で浮遊している。
絶対茹で過ぎやん・・

そうして40分、遂に鍋から取り出した。
アスパラは繊維だけを残し、表面はトロトロになっていた。

義母は、「あのお店のアスパラ、アカンわ・・」と怒っていた。
いやいや・・アンタやがな・・とは言えない嫁である。

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