時々、変なコメントが寄せられて来る。
一番困っているのが、勘違い系。
私のブログを「育ててやった」と自負する人である。
これは実は、1人だけではない。
そう思っておられる方が数人いらっしゃる。

ブログを始めたのは、英国に来て1年が経過した頃である。
まだ酷いホームシックに塞ぎこんでいた私が、一方的にではあるが、日々の出来事を書くことで日本にいる家族や友人と会話しているような気持ちになれる事を知り、いつの間にか毎日ブログを書くようになった。

そうして、いつの間にか多くの方が読んで下さるようになったのであるが、育ててもらったのとはちょっと違うんちゃう?と思うわけである。
コメントもメッセージも、本当に有難い。
参考になる事も勉強になる事も多く、また見知らぬ方から励まされたり褒められたり、こんなに嬉しい事はない。
しかーし!!

ここまで見守ってやってるから、こういう記事を書け、こういう内容を公開しろと言うてくる人もいる。
ほな、アンタ自分でブログ書きーや!!
困った人が多いですわ・・

昔、大阪でよく通っていた飲食店がある。
そこのオーナー兼シェフは、とにかく物静かな人であった。
しかし、若かりし頃から色んな場所で勉強をされ、お店を持たれた。

私もよく行っていたが、そこで時々見かける「ザ・これぞオッサン!!」という客がいた。
オッサンは場末のスナックで働くいでたちのオバハンを連れ、いつも食べに来ていた。
オッサンの口癖が「俺がこの店を育てたったんや!」である。
嘘付けオッサン!何の出資もしてへんやないかー!!

別にオッサンがスポンサーでもない。
オッサンは常連ではあるが、オッサンが経営しているわけではない。
しかも、何度も顔を合わせて知ったが、オッサンは出て来るデザートの味をあんまり理解せず、「この世で一番ウマイ喰いモンは、マスクメロンや!!」と豪語していた。

オッサン昭和丸出しやがな・・
しかしそこは客商売。
そんなオッサンでも金は落としてくれるわけで、客は客。

「メロンないんかい!!」とオッサンが言うと、シェフは「すいません・・今日のデザートはこれだけです」と数種類を出していた。
そこにいた誰もが、ほな、オッサン自分の家でメロン喰うたらエエがな・・と思ったに違いない。

そんな出来事を思い出すのであった。

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