イギリスは、ケーキと付く名の全てに生クリームをかけて食す。
チョコレートケーキにも、もう何にでもである。
既に生クリームが挟まれてあるケーキや菓子にも、更に上から生クリームをかける。

今日は義母が銀行に行くのでお供した。
「今日はどこでランチするの?」と聞く義母。
毎回、私が「今日はここで」と決めるのであるが、前の職場の近くにある老人カフェ(と私は呼んでいるが、そんな名前やない)に行く事に。
ここならザ!英国ランチが食べられるから、好き嫌いの激しい義母でもチョイスがあるかと連れて行った。

義母は「ステーキパイ&チップス」をオーダー。
さて来たのは良いが「気分が変わった。何だかケーキが食べたい気分」と言い出した。
義母さん・・・またや・・・

もう一緒にも暮らして来たし、何度も旅行に行っているから、これは普通。
さあ今から飛行機に乗り込もう!!という時になり「私、コーヒーが飲みたい」と言い出した事など何度あったか・・。
始めは驚いたが、これがツボにはまる私。
オモローてしゃーないのである。

全く手をつけずに帰るのは、あまりにもお店に失礼。
シェフがまた良い人なのである。

私は自分のキッシュを平らげ、義母の皿も平らげた。
もう腹はパンパンである。

お店を出てすぐ、私は「どんなケーキが食べたいですか?」と義母に聞いた。
義母は「いつ?日曜日?」と聞く。
いや・・いや・・ちゃいますやん・・・さっき「今日はケーキ気分」や言いましたやん。

「ああ、今日の今の事ね?そうね~チーズケーキは嫌だわ。スポンジケーキか・・・」としっかり義母の好みを聞く。
もうミスは犯させない。
なぜなら、私の腹はパンパンだからである。

市場内にあるカフェ、一見「ここ大丈夫かいな?」と見えるが、ケーキの評判は良い。
そこに連れて行ってみた。

義母は「ストロベリーメラング」(メレンゲ)をオーダー。
店員が「クリームはどうします?」と聞いて来た。
義母は「ちょっとだけお願い」と頼んだ。

さてテーブルに来たのは、並々に注がれた生クリームの中に入ったメレンゲケーキである。
もう浸かってるやん・・・

生クリームがかかっているのと違う。
浸かっているのである。
生クリーム1パックは間違いなく使用しているであろう。

しかし、こんな感じなのである。
義母は「美味しいわ。なかなかエエ」と褒めてくれた。
おかげで私はケーキを食べずに済んだのであるが・・。

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