娘は電車と車のオモチャで遊ぶのが好きである。
これには理由がある。

義父母の最初の孫が男の子2人だった事もあり、生まれて数年はクリスマスに1000ポンド(日本円なら16万くらいだろうか・・・)分のオモチャを買っていた義父母。
孫の家に持って帰らせるのとは別に、自分達の家に泊まりに来た時用にも大量にオモチャを買っていたため、今では20畳くらいある倉庫を「オモチャ小屋」に改装し、そこにオモチャを保管している。
その全てが電車や車なのである。
そのお古をもらったり使ったりしている娘は、電車好きになってしまったのである。

家の近くのガーデンセンターに、模型の電車を走らせているコーナーがある。
3m四方はある大きなガラスケースの中に、小さな町や駅を作り、その中を4本の電車が走っている。
時々、そこに娘を連れて行くのであるが、今日も大はしゃぎしていた娘。

電車がトンネルに入る度、それを追いかけて、再びトンネルから出てきたら喜び・・と繰り返していると、スタッフのババア2人が怪訝な顔でこちらを見ているのに気が付いた。

するとババアが来て「ちょっと・・・」と言い、電車のスイッチを切ってしまった。
模型の電車は全てストップ。
ちょっと露骨やな・・と思いながらも、「ストップしたね」と言う娘に「じゃあ帰ろうか・・」と言いかけて手を繋ぐと、向こうから同じ歳くらいの男の子を連れたおばあちゃんが来た。

するとババアはすぐさまスイッチを入れに来て、再び電車は動き出した。
あれ・・・コレって・・・私がアジア人やからか・・・???と思いつつも、気にせず再び電車を眺めていた。

そのおばあちゃん&男の子が帰って行ったので、私も娘に「帰ろう」と言い、帰りかけた。
すると再びババアは来て、スイッチを切ってしまった。

私は何も考えず、娘の手を引き「サンキュー」と言って帰ろうとすると、今度は別の祖母&女の子が入って来た。
すると再び電車は動き出したのである。

義父母と一緒に来た時は、絶対にスイッチを切られた事などなかったが、何となく嫌な気持ちになった。
考えすぎなのかも知れない。
しかし、ここでの生活経験から、何気ない事が「もしや、アジア人やから・・?」と敏感に反応してしまう事も事実である。

人気ブログランキングへ