クリスマスの翌日26日も、イベントは続く。
イギリスでは「ボクシングデー」と称されるこの日も、まだパーティは続くのである。

クリスマスが家族のパーティであるなら、26日は親しい友人を招いたり、友人宅にお邪魔したりしてのパーティである。
うちの場合、この26日は旦那の甥っ子の誕生日会があるため、絶対に参加せねばならない。

今年9歳になる甥っ子に、祖父である義父が「君の誕生日に、何が食べたいのか言っておくれ」と聞いた。
9歳の少年は「タコとイカ」だと答えた。

少年はイカを去年、オーストラリアに行った時に食し、大変気に入ったという。
タコは、何処かで食べたのが美味しかったので、またいつか食べてみたいという夢を抱いていたようである。

しかしながら、日本人ほどグルメではないイギリス人である。
調理法も知らなければ、裁き方も分からない。

義父から私にお願いがあった。
それは、タコとイカを料理して欲しいとの事である。
もちろん構わないのであるが、フライ・天ぷら・炒め・煮・蒸・・・・と色々あるわけで、どれがエエねん?と聞いてみた。

しかし、食べなれていない義父母には分からない。
仕方が無いので、義父は少年の親である息子夫婦(私の旦那の一番上の兄夫婦)に電話を入れた。

すると嫁が言った。
「あの子(私の事)にだけは、お願いせんといて」と。

義父は「何故か?」と聞いた。
嫁は「あの子にお願いしたら仮を作り、そして私が調理師免許を持っているにも関わらず、タコとイカを調理できない事を、絶対に見下すであろうから、嫌なのよ!!」と言った。
タコ&イカ以前に、見下してるけどな・・・

調理師専門学校に3年も通っていながら、全く料理が出来ない女など、聞いた事がないから驚いたが、そんな理由では見下さんで・・私・・・。
ただアホやから、見下しとんねん!!

結局、嫁の強い願いで私は関与しないで欲しいということになり、私は料理しなくて良くなったのである。
では、リクエストのタコ&イカをどうするのか・・・

ネットで調べたあげく、義父は近所の魚屋が、冷凍の「イイダコ」と「ロールイカ」を業者向けに販売している事を知った。
これをオーダーし、「更に並べたらエエ」と言った。

アカン!アカン!アカンでー!!味付け何処行ったんやー!!

私は義父に言った。
「大きなお世話かも知れないが、出せばエエっちゅうモンやない。味付けするなり、そっから調理せんとアカンねん」と言った。

義父は「既に茹でてあるみたいやから、大丈夫ちゃう?」と言う。
料理は味が必要やねんー!!分かってくれー!!英国人よー!!

義父は「ほんなら、マリネ風にして、上からオリーブオイルかけて、塩かけて、レモン絞ったら抜群ちゃう?」と言った。
歴史に残るで・・・この料理・・・

皆さん、素敵なクリスマスをお過ごし下さい。リース

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