基本、髪は日本で切る事にしている。
が、去年は日本にも帰れなかったので、髪があまりにも伸びていた。

いよいよ国籍が、アジアからオリエンタルな宗教家めいてきたので、もうこれはアカンと思い、勇気を出して、近所の美容院に行ってしまった。

必死に「こうして、ここはこうして・・・」と説明し、美容師も「OK」と言った。
その後、「紅茶かコーヒーどっちがいい?」と聞かれたので、「ブラックティ(ミルクも砂糖も無しの)プリーズ」と言うたのに、思い切りミルクティ&砂糖入りが来た。

嫌な予感がした。
通じてへんやんか!!
ブラックティが通じなかった事は、さすがに無かったが、これが通じていないとなると、いよいよ不安も200%。

髪を切り始め、3分。
何気に見ると、美容師の手が血だらけ!!
「血出てますけど・・」と私が言うと、「ああ、ハサミ買ったばっかりで、すごい切れるんです」と美容師。

いやいや、そんな問題ちゃうやろ!!
嫌やねん、そんな流血した手で髪触られてんのが~!!

まあ、本人もさすがにアカンと思ったのか、「ちょっとスイマセン」と言ってどこかへ行き、バンドエイドを巻いて帰ってきた。
その後も、2度ほどどこかに行き、その度にバンドエイドは増えて行った。

ヒョエ~!!ヤメテ~!!もうヤメテ~!!
と叫びたいが、髪はバッサリ切られ始めており、気が付けば1時間半経過。

カットは、まだ終る様子を見せず、私の注文した「毛先にレイヤーを入れて」の注文は、まだ未完成のまま。
と思ったら、「はい、完成です。とてもゴージャスですよ~」と褒めちぎってきた。

エエ~!!コレ~??
ただのオカッパ、金太郎頭の完成である。
昭和初期の写真で、必ず見るようなオカッパである。

「レイヤーにして欲しかったの」と言うたら、「ああ、しましたよ。後ろに」と言う。
アホか!!
後ろの見えへん部分に、レイヤーなんか必要ないねん!!アホか!!

ある意味、見たことのない稀なデザイン。
これも斬新と言うべきか・・・

私の英語は、髪もまともに切れんか・・と落ち込みながら、雪を掻き分け歩いて帰った。
そんなわけで、伸びるまで、しばらくはカーラーなどで誤魔化す予定。

しかしながら、昨日の朝、この髪で出勤したら「超カワイイ~!!」と褒められ、「どこでやったの?」「どう言えば同じにしてもらえる?」と3人の子に聞かれた。

おちょくってんのか・・・と思ったが、本気そうであったので、教えておいた。
ただ、どういう注文の仕方かと言われたら、私が頼んだのとは違う出来なので、そこは難しいのである。

2010年、オカッパ頭で始まった。

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