偏見はアカンけども・・・

永住ビザを取った。
と言うか、取らなければ２年に１回、６～７万を支払わなければ、イギリスに住み続ける事が出来ないからである。

全く意味のないテストを、５千円を支払って受け、合格すれば永住権獲得。
それでも、この国を２年離れてしまえば、永住権は抹消される。

永住権を取ったとて、パスポートは日本のまま。
もうこれ以上、高額なお金を払わなくて良い事しか、メリットはない。

テストを受けた時、頭にターバンのような布を巻き、ひげがボウボウに生えた男３人が会場に来ていた。
３人は、やたらに大きなリュックを持ってきており、それを背中に背負うのではなく、あくまで片手で持ち歩いていた。

この外見で、偏見はアカンが「テロ」の２文字が浮かんだのは言うまでもない。
新聞の見すぎか・・・似たような人が、いつも捕まっているではないか！！

そう思い始めると、もうそのリュックサックは、「絶対そうやんか！！」「間違いないやんか！！」と、決め付けてかかってしまい、テストどころではない。

うち１人は、私の横の椅子に座った。
アカン・・リュックを見たらアカン・・・
せやけど、見てしまう・・・
「コレは、例のそれデスカ・・・？」

腹の中のわが子を見る前に、あの世に行ってしまうのか・・・
想像は本気になって行くのであった。

テストには、４５分与えられているが、私はその会場を即効で出たかったから、１０分で仕上げた。
見直しなど、どうでもエエ。
もう、ここから出たい・・・ただそれだけである。

自分でも驚く集中力でテストは完了。
そして無事、合格！