職場の同僚に彼氏が出来た。
同僚は34歳、とにかく結婚に憧れていて、結婚が人生の最終ゴールであり、結婚が私を幸せにしてくれると信じている、依存100%の女である。

初めてのデートで、相手の年収、結婚暦、家族関係などを全て聞き出し、2回目のデートで、自分との結婚を考えているかどうか聞いてしまう女であるから、男はすぐに逃げてしまい、2回目以降のデートをしたことのない女でもある。

この同僚に彼氏ができた。
とはいえ、まだ2回しか会っていない。
1年前、ブラジルから来た男性らしく、国が貧しいから出稼ぎに来たという。
英語はカタコト話せる程度。

この男性との結婚を、もう希望してしまっている同僚は、早くも3回目のデートで結婚する気があるのかどうか、そしてこの国に住み続ける気はあるのかを、聞こうとしている。

今日、休憩室で「あの人と結婚したい」などと、目にハートマークを浮かべて話す同僚に、パートのおばちゃん数人は言った。
「よりにもよってブラジル人って・・・イギリス人なら、イギリス人と結婚すべきよ。ブラジル人なんて肌も黒いし、髪もチリチリ。生まれた子供が、差別されて可哀相・・」と。

ちょっと待て・・・と私は思ったのであった。
国籍、肌の色、髪のチリチリ・・それは問うべきことじゃないやろ?と。
それを言うなら、私は日本人。
肌も黄色い、目も髪も黒い。
ほんなら、私の子供は金髪、色白、青い目で生まれて来ないから、笑いものとなり、可哀相な外見となるのか?

私がいるその場で、それ言うか・・・と思うと、この人種差別にウンザリ来るのである。