ウィリアム ビリー テンプソンです。


雨がよく降るようになりましたね。
二年前を思い出すと辛いです。。
買って半年だったABCマートのジャンカルロモレリのお気に入りのウイングチップを大雨の日に履いていたのですが、かなり深い水溜まりを踏んでしまい、中まで浸水してしまいました。
磨いたばかりで水洗いはしたくなかったので、玄関で乾かしていました。
「濡れたら風通しの良い日陰で乾かせ」と書いてありましたからね。

数日後、さすがに乾いただろうと見に行ったらまだ湿っています。そして中を見たら緑色のベビーパウダー👶みたいなものがドッッサリ!!

洗って乾かし(日向で)、洗って乾かしを繰り返し続けて一ヶ月が過ぎた頃、ようやく再発が収まり、今は普通に履いています。
ただカビ臭さは若干残っていますね。。

郵送靴磨きでは、簡単に取れるカビならプラス500円ですが、多いと1500円、水洗いが必要となると(カビが固まっていたり)1500円に水洗いが加わるので3000円となります。
カビはしぶといので、根絶させなければなりませんからね。Moonlit ShoeShine メニュー表



さて、今回はタイトルの通り「磨いてから3日置いて、また磨くと光る」という物を試していきたいと思います!



「そりゃ厚く塗るんだから光るに決まってる」

そういう方も沢山いらっしゃるでしょうが、果たしてそうでしょうか。

厚く塗っただけではモヤモヤした艶になったり、塗っただけで凹凸が埋まらずに安っぽく見えたり、ノッペリとした重い艶になったり、グラデーションが酷くなったり、むしろ塗らない方がマシという位な感じになってしまいます。


ワックスだけに限らず、クリームもそうです。
クリームを多く塗ればベタベタして光りにくくなります。
その粘着質な革に埃が付き、埃が油分を吸い、革に油分が無くなって傷んでしまうそうです。

私は、クリームの特性を活かしつつ塗るので、一見厚塗りに思われますが、塗る量はかなり少ないのでそうそうベタつきません。



で、どの様に磨くのかと言うと、
キィウィ指塗り、キィウィ ネル生地、ダイソー ネル生地、ハイシャインコート ネル生地、ネル生地 水研ぎ、脱脂綿 水研ぎ、
のハイシャイン工程をするだけです。

元々は汚れ落とし、保湿、油分補給、艶出し、ハイシャインという順で進め、3日置いてからハイシャインの工程のみをもう一度繰り返すという感じです。

艶が出てくれなくなったらワックスを変えてみたり、脱脂綿を使ってみたりすると良いのですが、それでも駄目な時にやる事です。


依頼された靴です。とりあえず最初のメンテナンスが終わった直後です。
腑抜けた艶ですね。


3日置いて、、は待たせ過ぎてしまうので1日しか置いていませんがまぁまぁ光ります。
ピンボケが激しいですね。。



こんな感じです。


元は当然普通の革です。
少しザラ付いていますね。


今回は分かりやすかったですが、あまり変わらないという靴もあります。
これが1日目です。


3日目がこちら。
缶が少し遠いので比べられないのですが、1日目よりも遠いのに「SHOE POLISH」の文字が確認しやすいです。あとうねった白いクーラーもガタつきが無くなっています。
元がだいぶ酷かったので、一度じゃ厳しいです。。




続いては私の最大の自信作、クロケット&ジョーンズ ウェルベック様です!

ここまでするのはかなり難しいですが、革が良ければいけるかも知れません。
1日目です。
それでもなかなか光っていますよね。
ただ、若干曇っているので脱脂綿で水研ぎをしたいです。
ここまでが1日目です。



で、3日置いてから磨くと…
凄くハッキリしています!!

棚の歪みも殆どないです!



こちらは我が師匠であるピカピカ靴磨きさんが大好きな写真です。
ネクタイのディンプルから車、屋根がかなりハッキリ映っていると。


私もこれ以降、これを越える物を磨けていません。もしかしたらこの靴を磨けばまたこうなるのかもしれませんが、悲しすぎて未だに履いても落としてもいません。



とにかく、3日置いてから磨くと光っていなかった靴が見違える位になる事があります。

オススメなのが、まず世界大会の様に20分で仕上げるつもりで磨きます。それでは当然仕上がらないので、そこから更に同じ工程で繰り返す、、と。

するとかなり光ってくれますよ。多分。


この企画は、インスタグラムでもツイッターでもアメブロでもお世話になっているボルサリーノのレザーさんが取り上げてくれた物です。

是非現実でも…(^_^;)

という訳で困ったら3日後に磨いてみて下さい!それでは!