同じ界面活性剤でも
人体や環境に与える影響が全く違う
石けんと合成界面活性剤
歴史を知ると「なるほどな～」と思います。
まずはじめに
石けん
石けんが誕生したのは
紀元前3000年代
メソポタミア文明の
起源とも呼ばれる「シュメール民族」
この民族の記録に
薬草として
石けんが使われていたこと
その製法について
残っていたそうです。
同時期の日本は「石器時代」
「ヤーーー！」っと狩りをして
寄せ集まって暮らしている時代に
シュメール民族は
優雅に石けんを使っていたのですね！
時代が変わり
紀元前2000年代
衣服を洗い
身を清めるために
炭汁とソーダが用いられたと
旧約聖書に記載されているそうです。
紀元前1000年代
ローマ時代の初期
汚れをよく落とす不思議な土として
サプルの丘の土
これが大切に扱われていました。
この丘では
神様へのお供えものとして
羊を焼いていたそうで
その羊の脂と木の炭（アルカリ成分）が
蓄積されて
石けんらしきものができた
と考えられているのです。
ちなみに2019年現在の
石けんの製造法は2種類あり
「けん化法」と「中和法」
となるのですが
この２つは石鹸の質が異なります。
紀元前1000年時代当時の
製造法に近いものが
鹸化（けんか）法
けんか法の原料は
油脂（脂肪酸+グリセリン）+アルカリで
ある程度時間をかけて作る
伝統的な製造方法になります。
紀元前1000年時代では
羊の脂×木の炭（アルカリ成分）で
時間をかけて偶然できた土が
石けんの役割をしていたのですね！
ちなみに
もう一つのタイプの「中和法」は
保湿成分でもある
グリセリンが取り除かれたもので
比較的短時間で作れ大量生産向け
になります。
ちなみに ちなみに
サプル丘の「サプル」
これがSoapの語源になったとも
言われているそうですよ
紀元後100年代
ブナの木を燃やした灰の汁と
山羊の脂肪とで
石けんを製造する技術が確立。
９世紀
ヨーロッパに
シャボン製造職人が現わる！
さすがヨーロッパですね～
14～16世紀
地中海沿岸の
油脂資源オリーブ油と
せっけんの原料
ソーダ源としての海藻を中心とした
石けん製造技術が確立。
日本には
16世紀にポルトガルから
17世紀には明（現在の中国）から
石けんが入ってきています。
ここでやっと日本に登場なんですね～
石けんが
日本に登場する前まで
一体何を使って
洗っていたかと言いますと
灰汁・無患子（ムクロジ）
クチナシ・エゴノキ
これらの植物や米のとぎ汁などが
洗浄剤として使われていたそうです。
これらには
「サポニン」という成分が含まれ
石けんのように泡立つ特徴をもち
使われていたようです。
とても自然派民族だったのですね。
18世紀
イタリアのベネチア
スペインのカスチール
フランスのマルセイル
この港町から良質の石けんが
世界各国へ出荷されるようになります。
19世紀
当時はやった
ペストや天然痘を予防するため
石けんを大量に安く
製造する必要に迫られ
ヨーロッパで石けん製造が
本格的に工業化されました。
諸説あるようですが
1872（明治5）年
京都府知事から
石鹸製造の命を受けた
京都舎蜜局（せいみきょく）が
国内で最初となる
工業的石鹸製造を開始した
とあります。
この京都舎蜜局（せいみきょく）は
今は残っていないようです。
そして
1914年（大正３年）
第一次世界大戦と共に
合成界面活性剤の歴史が
とうとう幕を開けます。
合成界面活性剤は
戦争と共にできたもの
戦争と
合成界面活性剤の歴史については
また明日ご紹介させて下さいませ！
たるみ・シワ・美肌
GRANBELLE「グランベル」
＠埼玉県ふじみ野
池田恵子
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