ウィルウェイです。
本日は「ゾウの糞のリサイクル」についてご紹介します。
ゾウの糞のリサイクルとは、飼育されるゾウが排出する糞を人が再利用(リサイクル)すること。糞に残った繊維質から紙を製造したり、燃料や堆肥に加工したりする。また、食品を得ることも行われる。
ゾウ一頭は1日に200 - 250キログラムを食し、平均50キログラムの糞を1日に排出するとされ、しばしばその糞の有効活用が行われる。
紙
ゾウの糞をリサイクルして作られた紙は、世界で初めてスリランカで開発された。その後、スリランカ政府と日本国政府の交渉の末、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)の特例措置により、世界中の動物園などに輸出されるようになり、他の国でもお土産品として製造されるようになった。
タイ・チェンマイのタイ国立ゾウ保護センターでは、ゾウの糞(の繊維)から紙を作る。ゾウ1頭当たり、1日に115枚の紙を生産できる。この紙は塩素を用いておらず、また、無菌であり、かつ匂いはしないとされる。
繊維を取り除いたかすは肥料となる。また、この紙は、絵画にも用いられる。さらにゾウの糞中の繊維質と、ヤシ殻の繊維質とをあわせて、緑化マットも生産され、屋上緑化などに用いられる。
絵本『ぼくのウンチはなんになる?』が著されたスリランカでは、ぞうの糞 10キログラムから A4 サイズの紙660枚が製造でき、また、この絵本の紙材料になっている。このようなゾウへの取り組みにより、人間と軋轢があって、スリランカでは厄介者だったゾウが、非木材紙の供給源の一つとみられるようになった。
恩賜上野動物園や千葉県の市原ぞうの国などでは、ゾウの糞のリサイクルペーパーが用いられる。