ウィルウェイ です。
本日は「森林浴」についてご紹介します。
森林浴とは、森林内歩行に特化した気候性地形療法を原義とする、大気浴(空気浴)の一種であり、清浄な空気に浸って精神的安らぎを得ることを目的に、森林に入ること。森林に入って清浄な空気を呼吸し、その香気を浴びて心身の健康を図ること。優れた森林内環境でのレクリエーションと定義される。
森林浴の効果は科学的なものより精神的なものが大きいといわれてきた。科学的効能としては樹木が発散するフィトンチッドと呼ばれる物質が作用しているとされる。
森林の空気は排気ガスなどが含まれる都市部の空気より体に優しい。
樹木の香りが心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらす。
枝葉のさわめきが1/fゆらぎを持っているので気持ちが安らぐ。
日常と離れた場所に身を置くとにより、雑念を忘れられる(転地効果)。
2010年代の日本では、脳波測定・反応速度・唾液中ストレスホルモンの濃度・心拍の変動・心理的調査などを用いたリラックス効果などの定量化が試みられており、森林浴が人間に与える影響の科学的根拠が示されるようになった[27]。また、都市部のいわゆる「お疲れサラリーマン」を被験者とした2005年(平成17年)の実験では、森林浴翌日の採血・採尿で生理的な変化を調査した。その結果、2泊3日の滞在によってNK細胞活性が52.6%向上したことが確認され、同時に抗がんタンパク質の濃度も上昇していることが確認された。この実験は2006年(平成18年)にも継続され、2泊3日の森林滞在で約56%のNK細胞活性を再現するとともに、日常生活・都市部への2泊3日の旅行で対照実験を実施した。日常での複数の検査や都市部への旅行ではNK細胞活性に変化がみられなかったことから、森林の環境が免疫機能の向上に特異性を持つことが実証された。さらに、30日後もNK細胞活性が一定レベルで継続していることが判明し、森林浴での健康増進が持続効果を持つことが明らかとなった。医療行為に至るまでには臨床事例が圧倒的に不足しているが、将来はがん予防、健康増進などへの活用法が研究されている。これらの結果は森林セラピーの実施地の選定などに利用され、2006年4月には全国で10か所の森林が、2007年(平成19年)3月には第2期として14か所の森林が「心身の改善効果をもたらすことが科学的に証明された森」として発表された。現在、同様の調査が各地の森林で進められており、将来的には全国数十の森で健康増進のメニューが展開される見通し。森林医学の現状は黎明期といえる。なお、日本の森林セラピーは「クナイプ療法」などをモデルとしている。2010年に降圧剤を内服していない高血圧症の中高年男性を対象とした研究では森林浴が都市散策と比較して血圧を7-8mmHgを低下させたことを明らかにし、森林浴による高血圧症の予防効果が示唆された。