エコキャップ運動とは、ペットボトルのキャップ(エコキャップと呼ぶ)を収集し、そのリサイクルで発生した利益を、発展途上国の子ども向けワクチン代として寄付することを掲げている運動である。

2005年に日本労働組合総連合会会長を退任した笹森清が、旧知の永田近から、ボランティア活動をしている神奈川県の女子高校生が「ペットボトル本体はリサイクルされているが、ふたはゴミに出すのがもったいない。何かできないか」と言っていた話を聞き、永田に誘われて活動を始めた。集めたキャップの売却利益の寄付先を検討した結果、ポリオワクチンを開発途上国へ贈るために寄付することとし、「地球環境問題」「資源活用」「国際貢献」の3つを活動テーマに設定して、他の多くの団体に参加を呼びかけた。2006年1月に任意団体「エコキャップ推進全国連絡協議会」を設立、2007年4月には「エコキャップ推進協会」へ改名し、2008年2月にNPO法人として認証された。活動の結果、キャップを収集する団体やキャップを買い取る業者が全国に広がり、2010年には毎月1億個のキャップが収集されるようになった。