「隣の家族は青く見える」
先日久しぶりに見ましたー。

視聴率はあんまり、、だったようですが、
個人的には毎週楽しみにしていた、
大好きなドラマでした。

きっと、制作者の方々がしっかり勉強されて、
丁寧に作られたんだろうな、と。
深田恭子さんが妊娠する回と流産する回の予告は
かなりネタバレな感じで作られていたのですが、
現在不妊治療中でそのシーンを見たくない方は次回を見なくて済むように、あえて気遣ったものなのだろうな、と。

毎回のように号泣してましたが、最終回の前の回は特に大号泣でした。
ラストも、とてもリアルで。
でも、明るくて。
大好きです。
ぜひ、関西で再放送を…!


放送されていた当時、私は不妊治療で
二女を授かったところでした。

長女も、不妊治療で授かっています。
もともと子どもは2人くらい…と思っており、
半年授からなかったのでとりあえず病院へ。

一通り検査し、大きな原因は見つからなかったのですが
夫の精子数が少なめ(1,800万/ml)だったり
私のホルモン値がやや不安定で生理周期が長かったりで
私は薬を飲みながら、半年はタイミング治療。

タイミングで授かる場合は6回以内の可能性が高い、
人工授精で授かる場合も6回まで。
それをこえたらステップアップしようと初めから決めていました。

とにかく、早く授かりたかったから。
医療の力で可能性が上がるなら力を借りたい。

でも、
ステップアップしたら可能性が上がる!なら頑張ろう!と初めは思えるけど
体外受精までして授からなかったら
そのときはどうしたら良いの……?

諦める?
どこまでしたら諦められる?

そんな気持ちでした。

夫も、当初から子どもを望んでいました。

なかなか授からず、自分のせいなのかもしれない。
夫を「おとうさん」にしてあげたい。
なら、離婚したほうが良いんじゃないか。
と言い出すくらい追い詰められていた時期もありました。

結婚3年を過ぎると
親族からも「子どもは?」と聞かれることも増え
本当に辛い時期でした。


もう次は体外受精にしよう、
そう決めていた人工授精の6回目
ようやく授かることができました。
通院開始してから1年以上が経っていました。


既に知識豊富だったので、
妊娠=ゴールじゃないことは十分わかっていて
毎回の診察が怖かったです。
赤ちゃんが動かなくなっていたり、何か問題がわかったらどうしようかと。
ドキドキしながら診察台に載っていました。

でも、ありがたいことに
つわりもそれほどなく、出産のときも時間はかかりましたが
長女は無事に産まれました。


二人めを望むなら、早く計画を立てないといけない。
年齢的に、少しでも早いほうが可能性が上がる。
でも、復職して最低1年は働いてから産休を取りたい。
と思うと、長女と約2歳差(早生まれのため3学年差)の5月以降が出産予定日となるよう逆算して、
通院を再開しました。

「前回人工授精で授かっているので、今回は初めから人工授精スタートで」と
指定された日に夫を連れて行ったところ
夫の精子がほぼいませんでした。

後日、男性不妊外来にて
精索静脈瘤だとわかりました。

「顕微受精でも厳しいかも」と言われました。


不妊治療にはお金がかかります。
これから長女にもお金がかかりますし
長女は「きょうだいがほしい」とは思わないかもしれない。

それでも続ける?と夫に聞きました。

今考えると、そんな判断を委ねるのは酷だったと思います。
治療することで負担がかかるのは私のほうだと、夫はよくわかってくれていたはずなので。

でも、夫は
「みーちゃんをお姉ちゃんにしてあげたい」と決めました。

なので、私も頑張ろうと決めました。


幸い、通院3ヶ月ほどで、
漢方やサプリで精子数は前以上に回復して
体外受精でなくても良いかも、と言ってもらえました。
私もホルモン注射に通い、卵ほうチェックしていただいていました。

1回目の人工授精は残念な結果に。
2回目は、排卵予定日となるタイミングが祝日で病院がお休みだったため、自分でタイミングをとることになりました。

だから、あまり期待はできなかった周期。
でも、二女はそんなときに、お腹に来てくれました。


私自身、不妊治療のことは、隠してはいません。
聞かれたら言います。
でも、あえて言うことはありません。
偏見が多いものだとわかっているので。

でも、私はなかなか授からない辛さを知ってる。
20代でも、私は授からなかった。
そういう夫婦もいるんです。
しかも、言わないだけで、意外とたくさん。

だから、友人には
「家族計画は?」なんて聞けないです。

イデコの説明すら言葉を選びました。
「もし、これから産休育休を取るかもしれないなら…」
子どものいない生活を、望んでいるのか、いないのかわからなかったので。
夫婦二人の生活を望むという方も、おられますから。

未婚や、既婚で子どものいない友人には、家族写真の年賀状は送りません。
特に、私と同年代や年上の友人は、どうしても年齢的に授かりにくくなる頃なので。

気を遣いすぎなのかもしれない。
もしかしたら間違ってる気遣いもあるのかも。

でも、できるだけ
知らないうちに大事な友人を傷つけてしまうことのないように。

自分が不妊治療をしていなかったら、気づけなかったことかもしれません。
いっぱい悩んで、いっぱい傷つけられて傷ついてきたことには意味があったのだと、子どもを授かった今なら言えます。

でも、いくら頑張っても
どうしても授からないというご夫婦もいるのが
本当に悲しい現実なんですよね、、
どこまで頑張ったら、いくら投資したら(不妊治療にお金を使ったら)授かることができる、って
明確なゴールがあればよいのに。

ドラマの話に戻りますが、周りの偏見も減ってほしいです。
結婚して子どもを授かって…は当たり前、ではない。

少しでも早く、子どもを望むご夫婦のところに赤ちゃんが来てくれますように。

最後まで読んでくださってありがとうございました。