わたしの生涯教育支援の理念であり根本である

「自分の脳を知ることで人生は大きく変わる」


に基づいて

「考え方を変えると人生は大きく変わる」

ということを説明していきたいと思います。


人は「認知」によって

感情や行動が変わります。

つまり何をどう捉えたのかによって

その人の感情や行動は変わっていくというものです。


脳は

出来事や考えに対して「意味づけ」をします。

そして感情へと結びつけます。

その発生した感情と共に、記憶へと定着させていきます。


これがその人の行動傾向となっていきます。

つまり「人生」そのものです。


さらに解像度をあげて説明すると


①出来事がおきる

②脳が「意味づけ」して判断する

③脳が感情を発生させる

④意味づけと感情によって行動が決まる

⑤脳にそのパターンが記録される


この繰り返しが、人生になるわけです。


考え方、つまりは「捉え方」を変えると

人生が変わるというのは

起きた出来事に対する意味づけを変えるということです。


意味づけを変えると

発生する感情が変わる。


発生する感情が変わると

当然、行動も変わってくる。


結果、そのパターンが新しく

脳に記録され、神経回路のパターン化に繋がる。


だから「考え方を変えると人生が変わる」わけです。


ただし

実際は考え方を変えるだけでは

人生を変えることはできません。


ポジティブにいこう!

捉え方を変えよう!

と思っても、かわらないですよね。


重要なのは「環境」です。

脳は行動と環境のセットで変わっていきます。


時間や、場所、モノ、人

何かを行動とセットで変えることで

人生は大きく変わっていきます。

ちょっとした事ですが


例えば

勉強するときはスマホを別室に置く。

通勤で、新快速ではなく普通に乗っていく。


など、行動と環境(仕組み)を変えると

必ず何かが変わります。


考え方を変えると人生が変わる

これはつまり

認知(捉え方)を変えることで行動が変わり

その行動が環境を変え、環境が脳の神経回路を書き換えていくということです。


人生を変えているのは考え方ではなく

考え方によって選ばれた行動の積み重ねが

あなたの人生を変えていきます。

認知面からの理解を進めれば進めるだけ

子どもへの関わりが難しく感じることがある。


それはなぜか?

「怒る」ということが

「よくない」ものだと分かってくるから。


いざ、子どもを目の前にした時に

暴言や暴力をしても

「あ、怒ってはいけない」

「これはわざとではないから」

と考えてしまい、誤った判断をしてしまうことがある。


でも本当は逆なんです。

認知面での理解が進んでいくからこそ

『然るべき時に叱る』

『然るべき時に褒める』

をしないといけません。


暴言や暴力などの

言動はあくまでも「結果」であり

「原因」ではないことがほとんどです。


それでも相手をむやみに傷つける暴言や暴力自体は決して良いものではありません。


だからこそ

『伝える』ことが必要です。

然るべき時に叱る(毅然と伝え)

然るべき時に褒める(笑顔で伝える)


怒ることはいけない

というのは間違いではありません。

正確には「怒鳴る」「叱責する」ということが

脳や発達に悪影響を与えることは分かっています。


ここでしっかりと整理しておきましょう。


🧠怒る

感情処理であり、自己中心的です。

脳の防衛反応、ストレス対処反応として出るものです。


🧠叱る

価値基準の提示をするもので、相手中心に話をすることです。相手中心ですが、叱る側も「目的」をもって冷静に話すことが怒るとは大きな違いです。


🧠伝える

行動修正の共有のためにするもので、相手理解が中心となります。そのため「共感」しながら話すことが叱るとは大きな違いです。


💡叱ると伝えるは混同しがちです。ただ、実際には織り混ぜて実践していくことになります。


認知面での理解が出来てくると

自分の怒りに対する理解も出来てくるはず。


👉️自分本位に怒るのではなく

目的をもって、導くように叱り伝えることが必要です。


そして一番大事なことは

『認め、褒める』こと。

頑張っていること、その過程を

しっかりと褒めてあげてください。

この『褒める』という行為が

子供にとって一番の道しるべになります。

今回の事例は学校や療育現場、保育現場でよくあるものです。


▼相談事例▼


小学校2年生の女の子。

4月半ばの出来事です。

担任の先生が話している時に急に立ち歩いて、黒板まで来てウロウロすることが増えました。

授業を進めたいけど、さすがに黒板の前をうろつかれると支障が出ます。

まわりの子の事も考えると、注意せざるを得ないのですが、困っています。


▲相談事例▲


担任の先生はこの女の子に

あまり構ってしまってはいけないとまでは分かっているけど、その後どうすれば…

ということで悩んでいました。


まずはこの女の子がウロウロする理由が分からない事には根本的な解決になりません。

脳科学の観点から、この子の行動についての解像度をあげてみます。


認知→感情→行動に照らし合わせると


認知=注意が続かない

感情=無力感/不安

行動=立ち歩き


このような構図が成り立ちます。


つまり、話が長いか、内容が難しいなどで

注意の持続が続かなくなった時に

「あぁ、ダメだ」と無力感を覚え

それを埋めるように(新しい刺激を得ようと)立ち歩き始めた。


もしくは

先生の注意が自分に向かないことに

不安を抱き、その不安を解消するために

立ち歩くことで先生の注意を惹こうとしている。


また新年度の目まぐるしい日常の中

いろいろな事に対してうまくやっていけるかという部分での不安を解消するためでもあるかもしれない。


このように見立てることができます。


見立てることができたら

あとは実際に検証する。


どちらにしても、先生が感じているように

立ち歩いてきた女の子に対して

注意をすることはなるべくさけたい。


何故ならその注意が

その行動を強化する原因となるからです。

「褒められたわけではないのになぜ?」

と思うかもしれませんが

「褒める」ことだけが強化に繋がるわけではありません。


簡単にいうと「相手にする」ことが

強化に繋がります。


関わりをもつ時点で

脳には刺激(ドーパミンの放出)が発生し

無力感や不安を埋める刺激だと判断します。

それが「注意」であっても同じことで

結果的に無力感や不安を埋める刺激となってしまい、同じ事を求めて繰り返すことになります。


この場合

立ち歩き自体に反応はしないこと。

こちらが求める姿や行動をとった時に

すかさず褒めることが大事です。

例えば、女の子が座った瞬間。

もしくは授業が始まって間もなく座っている時などです。


そして大事なことがひとつ。

女の子が立ち歩いている間

懸命に話を聞いたり、授業を受けている他の子たちをしっかりと褒めて認めてあげること。


実はこれも

女の子の立ち歩きを軽減するひとつのポイントでもあります。

先生が褒めるということは、求めている姿を示すことにもなります。


刺激を求めている女の子は

褒められることで刺激を得ようと

まわりの子と同じ行動をとるようになります。


そして、感情面に寄り添うこと。

不安からくる行動であれば

その不安に寄り添い、安心できる居場所や関わりを提供すること。


このように脳科学の視点から

物事を捉えていくと


「ウロウロと立ち歩く」は

あくまでの行動として現れた結果でしかないということが分かります。

その行動を止めようといくら注意をしても

根本的な原因を解決出来ていないため

立ち歩きの回数や時間は減らないわけです。


ぜひ、参考にしてみて下さい。

脳科学から

自分の脳のクセを知ることで

自分理解を深め、人と関わる中で

その方法や調整を自らできるように。


生涯教育支援|岡田祥吾

よろしくお願いします。


今回は

「行動に辿り着くまで」の脳機能の流れ

をお伝えします。

ここを理解することで

👉️なぜ自分がその行動をとってしまうのか

が見えるようになってきます。


脳機能の流れとして

✍「認知」→「感情」→「行動」


というものがあります。


つまり人の行動は

捉えたものをもとに、感情が起こり

それが行動に結びつくということです。


そしてその捉え方は

同じ物や事であっても

人それぞれに違い

それによって発生する感情もまた

人それぞれに違います。


例えば仕事で

「前に言ってたやつ、できた?」

と聞かれた時に


それを「確認」と捉える人もいれば

「叱責」と捉える人もいる。


その捉え方によって

感情が変わり

前者であれば、普通に会話が続くかもしれないですが

後者であれば、反抗的な態度か、萎縮か、逃走かのいずれかの行動か発生します。


伝えた側はそのつもりはなかったのに

相手はそうは捉えていないケースがあります。


この捉え方の違いは何なのか。

実はその人の過去の経験や、置かれている環境が大きく影響しています。

そして、その後に出る行動も

その人の神経回路のクセによって変わります。


特に、ネガティブな捉え方をした場合

過去の経験上から、うまく回避したり

その場を乗り切ることができた方法を

脳が洗い出して行動として表出するわけです。


黙り込むことで乗り切った経験があれば

その行動を反射的にとりますし

感情を爆発させることで、対処できた経験やそれを見てきた経験があれば、その行動をとります。


普段の生活で

後から「あぁ、なんであんなことしてしまったんだろう」と感じることがあれば

🚩認知→感情→行動の原則

で、一度冷静に振り返ってみてください。


その時に

👉️どう捉えたから(認知)

👉️どんな気持ちになって(感情)

その行動に移っていったのかを整理することが大事です。


その時の出来事と認知が

恐らくあなたの感情トリガーとなります。

つまり、同じ出来事があったとき

あなたは同じような感情になり

同じような行動をとる事が多いはず。


それが分かれば

ネガティブな認知による行動を

少しずつ変えていくことができます。


それにはまず

こうして自分の行動を客観的事実に分けて

捉え直すことが大事です。

現在私は児童発達支援・放課後等デイサービスの管理者をしています。


もともとは小学校教員として現場で働いていましたが御縁があって、今の会社で障害福祉サービスの管理者として、日々子供たちや保護者の方々と向き合っています。

今回は
進級、入学のこの時期に
ご家庭で大事にしてほしいことをひとつ、お伝えしたいと思います。

それは家庭は
『安全基地』であること。

この春の慌ただしい
環境の変化が激しいなか
子供たちは新しい場所、新しい人間関係で
緊張や不安を乗り越えながら日々を過ごしています。

脳の扁桃体は過敏になり
少しの事でも警戒が強まり
時にはケンカ、はたまた引きこもってしまうことも。

新しい環境と人間関係の中
子供の脳は、未熟ながらにフル回転です。
特に思考や制御、ワーキングメモリを中心とした前頭前野は
学校が終わって帰ってくる頃には完全に疲弊しています。

そんな中、家に帰って
あれできたの?これしてね!
早くしてね!

などなど…
気持ちはとてもわかりますが
少し、間をおいてあげてほしいんです。

家庭は安心して過ごすことのできる場所
『安全基地』がしっかりと成り立っていれば
学習や探索に向かう意欲は高まるということが、研究では分かっています。

クタクタに疲れ切った前頭前野を
少し休ませてあげる。
親は焦る気持ちや、不安な気持ちはあれど
子供の気持ちをまずは優先してあげましょう。

どうしてもの時は
「後ででいいから、〇〇しておいてね」
など、時間の猶予を示すこともありです。

もちろん、子供の方から
今日の学校の事をたくさん話できたのであれば
しっかりと聞いてあげてください。

自分から進んで宿題をしたのなら
大いに褒めてあげてください。

それが、安心基地の土台となっていきます。

やるべき事を先にやる
→時間の効率はいいかもしれないけど、気持ちの効率は悪い

先にリラックスしたほうが
切り替えが効くこともあります。
特に疲れ切っている場合は
一緒にお茶タイム・おやつタイムをして
切り替えの土台を作ってあげるといいです。

家庭は頑張る場所ではなく
リラックスして安心して過ごせる場所
それは甘えではなく、学習や挑戦へのエネルギーを蓄えるための重要な土台。

これを忘れないでいて下さい。

ブログにアクセスいただきありがとうございます。生涯教育支援の岡田祥吾です。

小学校教員を経て、現在は株式会社発達支援協会にて、放課後等デイサービスの管理者をしています。


今回は実際にあった相談事例から

見立てや捉え方の一例をご紹介します。


▼相談事例内容▼

算数の授業で、子供が問題を解けずに眉間にシワを寄せてノートを見つめていました。

恐らく理解が難しく、問題が解けないのではないかと思ったので

「ここ、さっき言ったようにしてみたら?」

とアドバイスをしたのですが

それを聞いた途端、机に突っ伏して何もしなくなってしまいました。

▲相談事例内容▲


この

“机に突っ伏した”という

子供の行動が理解出来ずに

困ってしまっていた先生からの

相談の依頼でした。


今回は「認知」にポイントを絞ってお話します。


先生は子供の様子をみて

「算数の問題に躓いているのでは?」

と捉え、アドバイスをしたのですが


なぜか、うまくいかなかったようです。


先生の関わり方、環境などは今回は考えず

なぜアドバイスが『アドバイスとして伝わらなかったのか』というところを解説します。


これは「認知」による「捉え方」の違いによるものです。


同じアドバイスでも

「教えてくれた」と捉える人もいれば

「注意された」「怒られた」と捉える人もいます。


これは脳の認知によるものなので

「え?なんでそんな捉え方になるの?」というようなことも、当たり前に起こります。


この認知による捉え方は

その人の経験・過去・神経回路などにより

多種多様に分かれます。

もちろん、そこに環境も加わるため

非常に複雑な状態で認知が形成されていくことになるわけです。


今回の事例で気をつけるべきところは

「机に突っ伏した」という行動だけを見ると

「反抗的な態度」と捉えがちなところです。

認知による捉え方の問題だと分かれば

それは「反抗」ではなく、認知の歪みだと分かります。


責めるのでも、正すのでもなく

捉え方がズレているかもしれないことを踏まえて

話を聞いて、伝えることが大事になります。


人との関わりの中で

何かうまくいかないと思ったときは

ぜひ、この脳の認知による捉え方について考えてみてください。

現在私は児童発達支援・放課後等デイサービスの管理者をしています。


もともとは小学校教員として

現場で働いていましたが

御縁があって、今の会社で

障害福祉サービスの管理者として、日々子供たちや保護者の方々と向き合っています。


障害福祉の世界でも

教育の世界でも

これからの時代に必要とされるのは

「根拠のある子供理解」

「根拠ある説明」です。


だたなんとなく様子を見ていたら…

あの子はそういう子だから…

今までの経験上…


など、根拠のない見立てや捉え方で

誤った支援の方針や、曖昧な支援をしていませんか?


今回は

「根拠ある子供理解ができるようになりたい」

「保護者にしっかりと説明できるようになりたい」

「子供の行動の理由を理解したい」

という先生方に必見


「事実と解釈の違い」について

お伝えしたいと思います。


まず結論から。


👉️事実とは

「誰が見ても同じになる」

つまり観察できる行動のこと


👉️解釈とは

「事実に対して意味づけしたもの」

つまり主観のこと


この理解が浅いままだと

いつまで経っても本当の子供理解と支援はできないままです。

そして、往々にして現場では「解釈」によるアセスメントや捉え方が多く

結果的に本来すべき支援がなされていないことが多い。


解釈とは、個人の受け取り方からくる「勝手な意味づけ」のことです。


例えば

「落ち着きがない」

「やる気がない」

「わざとしている」

「関心が薄い」

など、人によってその表現(受け取りや意味づけ)が変わるものです。


説明の通り、勝手な意味づけなので

人によって感じ方、捉え方が変わってしまいます。結果、一貫した支援はできない。


大事なのは「事実」に基づく支援

支援は必ず

🚩事実ベースでする

ということです。


事実とは誰が見ても変わらないもの

例えば、回数、時間など

いつ、どこで、なにを、どのぐらい

を表すものです。


子供がパニックを起こした

→これは解釈

子供が泣きながら車のおもちゃを投げて、その後部屋を5分ほど走り回っていた

→これが事実


支援と解釈を分けて考えることができると

支援の質は大きく上がります。


そして、解釈ですが

解釈自体は悪いことではない。

解釈は事実を確認したあと

「仮説」をたてるために使うもの。


ぜひ、これからの支援や関わりで

活かしてみてください。

前回の記事に引き続き、なぜ体罰や行き過ぎた指導が起こるのかについて

脳科学や発達神経科学をもとに説明していきたいと思います。

 

なかなか衝撃的なタイトルにしましたが

自分が小学校教員時代に感じ、実際に体験したことをもとに

お伝えできればと思います。

 

体罰や行き過ぎた指導になる原因は

実は脳の機能的な問題だけではありません。

それは「学級」という環境にもあると私は考えています。

 

学級担任は30人以上の命を預かる、いわば経営者。

関わり方次第で、その子供たちの未来を左右しかねない

そう言われても過言ではないほど

子供たちの発達や人生に大きく関わる存在です。

 

その分、のしかかる責任の重さはとてつもない。

ましてや大学を卒業したての新人には

とてもじゃないですが、抱えきれないほどの重圧です。

 

「学級崩壊」という言葉があります。

担任としては、常に追われる言葉のひとつでもあります。

「学級を崩壊させてはいけない」「崩壊させるとまわりに迷惑がかかる」

「保護者からレッテルを貼られる」「問題先生扱いされる」など

現場の先生からすると、その言葉の威力はとてつもないプレッシャーがあります。

 

このプレッシャーが

実は先生たちの「判断」と「行動」を狂わせる原因のひとつです。

さらにここに拍車をかけるのが、私が学級地獄と呼んでいる

1対多数かつ閉鎖空間です。

 

助けはそう簡単に呼べない。

何かあれば自己責任。

学級崩壊はさせられない。

もし助けを呼んだり、学級崩壊してしまうと

「できない先生」とレッテルを貼られる。

授業を進めながら、支援が必要な児童へ対応し

あっちでケンカが起きれば声をかけ

こっちで質問があれば耳を傾け

 

1対多数かつ閉鎖空間の

その多数はまだ未熟な子供たち。

その表現や行動も、やはり未熟です。

 

こうして

先生たちの制御や思考を司る「前頭前野」は

ついにパンクを迎えることになります。

 

このパンク状態は

脳にとっては「危険」であり

回避しなければならない状態です。

そのため、扁桃体が優位となり

脳が自分自身を守るための行動を選択するようになります。

 

以前にもお話したように

このパンク状態だけに限らず

「思う通りにいかない」状況でも

同じように、扁桃体が「脅威」として認知し

「警戒モード」となります。

 

子供が自分のいう事を聞かない時

先生自身の脳は自分の立場が脅かされると捉えてしまいます。

いわゆる不安と焦りです。

ここで脳は「闘争」か「逃走」を選択します。

多くの場合、扁桃体が発火し「闘争」することになります。

 

この時、前頭前野の働きは低下しているため

冷静な判断はおろか、場合によっては人格が変わったように

叱責するか、手をあげてしまうという行為に繋がるわけです。

 

実際には、目の前に困難をかかえてSOSを発信している子供がいて

その状況と手一杯な状態で限界を迎えている先生がいるという状態で

本来はどちらも助けを必要としているだけなんです。

 

前頭前野の働きは、時間が経ち

扁桃体の「警戒モード」が落ち着いた頃に

戻ってきます。

 

そのため、後から

「そんなつもりはなかった」

「自分を見失っていた」

と後悔にさいなまれることになります。

 

私自身も、担任をしている際

同時多発的に何かが起こると

普段はイライラすることのないちょっとしたことで

子供たちに叱責してしまうことがありました。

子供たち自身も驚きを隠せず

自分も、大きなショックを受けてしまったことを覚えています。

 

私にとっては、その子供たちの驚いている姿が

ストッパーとなって、我に返ることができましたが

全ての状況において、そのようなストッパーがあるとは限りません。

 

だからこそまず

子供たちに関わる先生たちは

脳科学や発達神経科学から、自分理解を深めていき

パニック指導や体罰などのメカニズムを理解することで

客観的な視点を常にもてるように訓練していく必要があると

私は考えています。

 

またそういった組織としての仕組みを作っていくことが

何よりも大事ではないでしょうか。

 

こうして考えてみれば

起きなくて済んだ体罰や行き過ぎた指導問題は

たくさんあったのではないかと思います。

近年よく目にするニュースの中に

体罰や、担任の行き過ぎた指導が話題にあがることが増えています。


世間では「仕事によるストレス」「子供が悪い」「だったら先生なるなよ」などと様々な意見が飛び交っています。


体罰や行き過ぎた指導は

ストレスや性格の問題だけでは解決ができません。


以前にもお話したように

子供を理解するためにはまず自分を理解することが何よりも大事です。

いくら知識をもって子供と接していても

いざ自分の怒りやパニックトリガーが発動すると、その知識は全く役に立ちません。


では、体罰や行き過ぎた指導は

どのようにして発生するのか。


今回は脳の機能を交えて説明していきたいと思います。


学校の先生は、1人で30人程度の子供たちを統率する経営者そのもの。

そして、その30人はまだ発達が未熟な人間たち。


それを「集団指導」というカタチで

リーダーとして引っ張っていくのが学級担任の約目です。


実はこの「集団」がキーポイントで

集団が効率よく、うまく機能して動くためには

ある程度みんな、同じ動きや反応が求められます。


担任の先生はそのなかで

「思い通りに動かない人」がいると

必ず目がいき、場合によっては注意をします。

勘違いしないでほしいのが、これについてはあくまでも「正常」な行動です。


「正常」というのは、脳の機能としての話です。

ただし、脳は「思い通りにいかない」という事に対して「警戒モード」を発動させます。

警戒モードが発動されると、その状況を何とかしようと脳が働き始めるのです。


先生自身に疲労や不安、焦りがあるなど

「余裕」がない状態の場合

「冷静さ」を保ち「制御する」脳の働きは、この「警戒モード」に抑えられて弱まってしまいます。


警戒モード優位の脳の状態で

その場を何とかしようと「注意」「叱責」をしますが

相手が反抗か、はたまた思い通りの行動を取らなければこの「警戒モード」は更にヒートアップしてしまいます。


結果的には相手を「敵」かのように脳が認識し、抑え込むために働き始めるのです。

これが体罰や行き過ぎた指導の仕組みの概要です。


大事なことは

注意や叱責は、その先生の性格というよりも

脳の防衛反応のひとつだと言うことです。

制御できなくなったその場から、自分という存在を守るために選択したひとつの手段です。


次回は

この状況について、学校独特の環境も踏まえ

私の担任経験からも分かることをお伝えしたいと思います。


今回お話した「警戒モード」を司るのは脳の扁桃体と呼ばれる場所。

「冷静さ」「制御」を司るのは前頭前野という場所です。


この関係性は

学校の先生だけに限らず、ビジネスマンや経営者、保護者など幅広い人達が知っておいて損はないものですので

ぜひ覚えておいてください。


教育現場と、療育現場を経験して

最近とても感じることがあります。

 

それが「子供理解」をすすめすぎというところです。

 

もちろん、子供たちを相手にする以上

「子供理解」は必須なのですが

 

そもそも子供と関わる自分について

どこまで理解できているのか

例をあげるなら、近年問題となっている

体罰や虐待問題があります。

 

自分の怒りやパニックのトリガーは

一体何なのか?

なぜそのトリガーが発動するのか?

 

子供を認知面でいくら理解をすすめても

現場において、自分が理性を保てなくなれば

その知識は全く役に立たないです。

 

だかこそ、力を入れていかないといけないのは

現場で働く先生達のセルフマネジメントではないでしょうか。

そして、客観的な自己理解を深める必要があるのではないでしょうか。

 

脳科学や発達神経科学から

人間の行動や認知について知ることで

子供理解も自分理解もすすめることができます。

 

それが私のすすめる「生涯教育支援」の考え方です。

それぞれの人が、自分の脳の特性を理解すること

そして、自らが安心できる環境を整えることで

生涯にわたり、成長できる土台を作ることができるはずです。

 

このブログではInstagramよりも

より深く、詳しく、実践的に

考えや知識を発信していければと思います。

 

Instagramは「岡田祥吾|生涯教育支援」で検索してださい。

 

今後もぜひ、よろしくお願い致します。