お盆になると
子どもの頃の祖母の家を思い出します![]()
父方は神道だったので、
家には神棚がありました。
そのため、母方の祖母の家へ行くと、
大きなお仏壇や仏具、
お盆提灯の飾りが
とても新鮮だったんです。
子どもの私には、
お仏壇というより、
「部屋の中に、もう一つ部屋がある!」
そんな感覚でした。
扉が開くと、
中には金色に輝く仏さまや仏具が並び、
子どもの私は夢中になって見つめていました。
特に大好きだったのが、
くるくる回るお盆提灯です![]()
飽きることなく、
ただ眺めていた夏の日を、
今でもよく覚えています。
祖母の隣に座っては、
「これは何?」
「どうして?」
と質問ばかりしていました![]()
そんなある日、
「おナスときゅうりは、
ご先祖さまが帰ってくる時と、
また向こうへ帰る時の乗り物なんだよ。」
と教えてもらいました。
子どもの私は、
「それなら、もっとたくさん乗れた方がいいじゃん!
」
と本気で考えました(笑)![]()
お仏壇には、
立派な果物かごが供えられていて
メロンやパイナップルなど
普段はなかなか見られないような果物が並んでいました。
「こっちの方がたくさん乗れそう!」
「これならもっと乗れるんじゃない?」
そんなことを考えながら、
おナスときゅうりはそっちのけで、
果物ばかり眺めていました(笑)
そして最後に目を付けたのが、
パイナップルでした
「これは絶対たくさん乗れる!」
そう思ったものの
足がうまく刺さらず
最後は断念しました(笑)
今思えば、
子どもの発想って
本当に面白いものですね(笑)
ただ、
「みんなで帰ってきてほしい。」
そんな気持ちだったのだと思います![]()
大人になった今なら、
おナスときゅうり
が選ばれている理由も、
なんとなく分かる気がします。
ちゃんと立って、
転がらない。
昔から受け継がれてきたものには、
やっぱり意味があるんですね![]()
そして今でも、
お盆提灯の優しい灯りを見るたびに、
あの大きなお仏壇の前で、
夢中になっていた
小さな頃の自分を思い出します。
「なんでおナスときゅうりだけなんだろう。」
そんなことを真剣に考えて、
パイナップルなら
もっとたくさん乗れるんじゃないかと
本気で悩んでいた夏の日を…
今年と私は
少し大きめのおナスときゅうりを用意しました(笑)
祖父母も、
父も母も帰ってきてくれたら嬉しいな![]()
![]()
少しでもゆったり乗れたらいいな……
そんなことを思いながら選びました(笑)
スーパーで立派なきゅうりを見つけた時、
思わず笑ってしまいました。
「これは四本足じゃ足りないな…」
子どもの頃と同じことを考えている自分がいたからです(笑)
今年も、
みんなが
「久しぶり」なんて言いながら
帰ってきてくれたら嬉しいです![]()
そして、お盆が終わって、
また向こうへ帰る頃には、
心の中でそっと聞いてみようと思います。
「乗り心地はどうだった?」
どこかで祖母が笑いながら、
「相変わらず、わからん子だねぇ。」
そう言ってくれている気がします![]()
そう思うと、
今年もみんなが帰ってきてくれる
お盆が
なんだか少し楽しみになるのです![]()
麗華![]()


