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 AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』という曲。
ピグ友さんが歌詞が好きだと言っていたのでちょっと気になって
ミュージックビデオを見たり歌詞を読んだりしてみました。
著作権の問題があるので歌詞は載せられませんが、
この曲はタイトルで全てが完結しているという珍しい曲なので、
直接歌詞を載せなくても説明することができます。

 少し僕の想像の範囲で解説させてください。

歌詞はこちら



 作詞は勿論、プロデューサーであり、AKBの父である秋元康。
この歌詞は、下記の3つの部分が混ざり合っていると感じました。

A.新しいセンターに躍り出た指原莉乃のこれまでとこれからの心境を代弁している

B.秋元康がネガティブな指原を励ましている

C.
秋元康が自身の心境を語っている


 普通に聞いただけではAとBしか分からないのが
秋元康のテクニックだと思います。
Cはどうでしょ?
 フォーチュンクッキーというのは、
中におみくじみたいなのが入っている
占いクッキーのことですが、
『恋するフォーチュンクッキー』という修辞は
クッキーを人のように表現している
擬人法ではありません。逆です。
つまり、

⇒『恋するフォーチュンクッキー』
⇒恋するクッキー
⇒人間を物質化(食品化)している
⇒指原という新センターがフォーチュンクッキーである
⇒指原は食べ物である
⇒皆さん、指原を食べて味わってみて、AKBの未来を占ってください
⇒(指原のこれからにかかっている)

 これまでネガティブで自虐ネタが売りだった指原も、
センターになった以上は
スターとしての輝きを放たなければ
AKBの未来を照らすことができません。
結構お説教じみたフレーズが
歌詞にさりげなく織り込まれています。

 ここで、秋元康は指原のネガティブで
自分に自信を持ちきれない性格を利用して
「もう絶対大丈夫だ」とか「これから幸せになれる」
なんてフレーズを一つたりとも入れていません。
奇跡が既に起こっていることだけを認めています。
イントロ辺りでちらっとポップしてくる英題を見ても、
AKB48の歌なのに“cookies”とはなっていません。
“cookie”と、単数形です。
たった一個のクッキーなのです。

 おそらく秋元康自身も、
指原がセンターになったことに対する
不安を拭いきれないのでしょう。
何より、AKBが既に全盛期を過ぎたことを
痛切に感じているのは、誰よりも彼でしょうから。
その気持ちをそのまま分かりやすく
歌詞にしていいはずがありません。

 したがってこの曲は、
秋元が指原を励ましていると同時に、
秋元自身が「大丈夫だ指原でいけるよ」と、
自分を勇気づけている歌詞なのだと思います。


 基本的に作詞家は自分の書きたいことが
聞き手に100%伝わらなくてもいいと思って書いているでしょうし、
むしろ100%伝えてしまうのは三流です。
 それはおそらく作詞家や小説家といった職業の人間にしか
分からない感覚で、例えば恋愛について書くとき、
自分の体験をそのまま書くことは
誰にも知られたくない自分の恥部を
さらけ出すことでもありますし、過去現在のパートナーとの
プライベートを暴いてしまうことにもなるからです。
僕は歌詞分析が趣味なのでなんとなく分かってしまいますが、
結構、心を二つに分けた浮気の歌なんかで
そうと分からせないように書いている名曲も
幾つかあります(^_^;)
そうではなくても、片想いの曲などは
相手が誰とは分からないように密やかに書かれていたり。

 しかしながら、そういった裏のニュアンスを
巧みに美しいヴェールで覆う歌詞はしばしば、
100%の意味が伝わらないにも拘らず聞き手に感動を呼ぶものです。
曲の方の力も重要になってきますが。


 歌詞とは全然関係ないですが、
パパイヤ鈴木の振り付けがすごくいいなぁと思います。
アクションが大きくなり過ぎず常に体幹を残して、
よくある腰振りお尻振りではなく、
肘の動きと掌で女性らしさを表現してる。
曲調に合わせたレトロな感じ(^^)