僕が昨年異動になってやってきた職場、
観葉植物がどれもこれも管理されておらず
惨憺たる有様だったので、いいかげんどうにかしようと
この半年くらい仕事の合間に苦心しました。
同僚たちの、水をとにかくじゃばじゃばあげて、
鉢の中は土がなくなって根詰まりしてるけど
100円ショップで買ってきた液肥を挿しとけばOK!
みたいな空気Σ(O_O;) !!
M・A・J・I・D・E ?!
最初に手を付けたのがこのサンデリアーナ。
かなり環境を問わない強靭な観葉植物のようですが、
ご覧の通り、鉢より不自然に大きい。
写真だと分かりにくいですが、
葉っぱはもう緑みがなくなって
幽霊なみたいなぼんやりした黄緑です。
もう土の中に窒素とか全然ないんでしょうね(^_^;)
土はかすかすで、水をやっても全然染みこまない。
保水力ゼロ。
ど素人ながら、正直、もう手遅れだなと思いました。
しかしまぁ、ダメ元で植え替えてみることに。
僕自身、家庭菜園くらいしかしたことがないので、
知識も技術もありません。
実験的な意味もあり、一番下の二つの葉を残して、
上の部分はばっさりと切断しました。
根に近い部分は植え替えて、
上の部分は挿し穂にすることに。
これを仮に兄と弟と呼びましょう。
兄は植え替え。古い根は半分くらい取り除きました。
その方が再生力がより強くなるらしいので。
葉や茎も選定して切り戻した方が、結果的に以前より繁茂するのと同じですね。
弟の方。兄の切断面から10cmくらいの茎を棒状に切り取りました。
そして枯れないように水に漬けること1ヵ月。
ようやく、写真のように断面辺りから根が出てきました。
水の浮力で楽ちんだからか、
本来、土の中で支柱になるべき主根がはっきりしない。
ヒゲみたいな根。
おや?今は根の方に力を注ぐときなのに、
上の方からはもう脇芽が出てきてる。
もう葉っぱを出そうというのか。な、なんて気が早いやつだ!(笑)
こりゃ養分が足りなくなるぞ…というわけで、
新生した根がまだちょっと頼りなかったけど土に植えました。
水の中で生えてきた根は土の中で生えたものに比べて
常に潤って育ってきたため、甘やかされていてるので
水やりを怠るとすぐに枯れてしまうようです。
しばらくはほとんど水浸し状態にしました。
そして兄と弟の現在。
元は同じ植物ながら、袂を別たれた二者の有り様。
植え替えた兄の方、
実は弟が根を生やすためにグラスでぷかぷか浮いてる頃には
逸早く脇芽を出していました。
なのですっかり安心していましたが、その後まったく芽が伸びず。
色も黄色くなり、今にも枯れそう;
脇芽って、本体に余裕があるから出すのか、
もうやばいから慌てて出すのか本当のところはよく分かりません。
多分、後者なんだろうな。
見えないけどしっかり土に根差したようで、
伸び伸びと葉が茂っています。
最初は脇芽が真横に出てきたので
このまま逆L字型に育ったらどうしようと思っていましたが、
しっかり重力を感知して向き直り、鉛直に伸びました。
陽光はほとんど届かない人工照明の室内なんですが、
サンデリアーナ自体が室内の弱い光でもやっていける
観葉植物なので、大丈夫みたい。
さて、上手く育たなかった兄と、完璧に独立した弟。
一体この2つに何の違いがあるんだろうと考えたのですが、
やはり土だと思います。
どっちかと言うと、最初から根があった兄の方が
有利なようなものですが、
実は兄の方には庭の土をそのまんま使ったんです。
対して弟は、挿し穂用に買ってきた雑菌のない新しく柔らかい土。
兄弟の親はもう既にかなり弱っていましたから、
兄の方は少し根を間引いたときの傷口から雑菌が入ったりして
ダメになっちゃったのかもしれません。
弟は完全に生まれ変わった感じです。
樹木学など植物関係の本は読んでいましたが、
実地は違いますね。大変勉強になりました。
さて、次回はnyaokが究極の根詰まりと闘います!(・ワ・)
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【植物好きな人のための補記】
弟は根がありませんでしたから、
切断面のむき出しになった維管束(の導管)から
直接水を吸い上げるという、かなりワイルドな状態でした。
(養分は茎なんかに貯めてる分で当面はしのげるもよう)
なので、切るときは
せめて楔形(横から見るとV)に切断して
水に触れる断面積を稼いでやりました。
これを読まれている皆さんは、
植物の根の形がどうしてあんなに
動物の毛のように細いのか、考えたことがあるでしょうか。
僕はあります(ほんと暇だな)。
別に葉っぱみたいに平たい根でも、
茎のように太い根でもいいはずなのに?
僕が考えるに、それは水や土に触れる表面積を増やして
効率よく水分や養分を取り込むためなんでしょうね。
動物の毛細血管と理屈は同じだと思います。
ただ、根は地中で身体を支える
支柱の役割も持っているので、
実際は太い根と細い根に分かれてますけど。
また、弟の挿し穂にした方は
切り花を長持ちさせるのと同じ要領で水切りもしています。
普通に切断すると、空気が導管に入り込んで
栓をされたような状態になり、
それから水に漬けても塞がった導管では
水を吸えなくなります。だから、空気が入らないように
初めから水の中で切っちゃうわけです。
切断するハサミも重要で、
刃が汚いと雑菌が入っちゃうし、
切れ味が悪いと導管が潰れて
水を吸い上げられなくなります。
この辺りは切り花と同じですね。
おわり。
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