帝都を出て三日目。ついにブルーマに着いた。

いよいよ、これからが再出発の時だ。




-死闘の顛末-


荒らされた鉱山で襲ってきたゴブリンどもと戦っているとき、やつらのメイスに絡みとられ、ロングソードを落とされてしまった。


矢尽き刀折れるとはまさにこのこと。後は盗賊座の加護を信じ散るのみ、と心を決めた。

腕も折れよと、昔鍛えた拳闘で遮二無二応戦したところ、勝利を確信していたゴブリンたちにとっては相当の驚きだったらしく、あわててメイスを繰り出してきたが、不自然なほど動きがゆっくり見え、面白いようにこちらの拳が当たるではないか。


そうか。盗賊に伝わる天賦の極術の加護とは、

己を信じ、拙い技よりも決死の覚悟で事に臨めば、普段隠されている力が現出し、それによって天運すらも味方にできるということか。

数分後、俺の足元には無残に打ちすえられたゴブリンどもが横たわっていた。

本当ならば、メイスなどの装備を根こそぎはぎ取って行きたいところだったが、さすがに連戦に次ぐ連戦で、精も根も尽き果てた。そのまま自分のロングソードを広い、ブルーマに入ったというわけだ。



まずは腹ごしらえをして、今までの足跡を見返しながら、明日からの体制を整えるとしよう。