『Facebookでビジネス成果を生み出すためには何をすべきか?』
の著者 柳沢健太郎です。


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Facebookの上場で、次に仕掛ける事業戦略とは(仮説)
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今日のニュースで、Facebookが今回のIPOで160億ドル規模の資金調達
という話がありました。

ネット業界では過去最大級の資金調達を行う可能性があることが
発表されていました!

160億ドルってすごいですね。Googleが2004年に調達した額が
16億ドル前後という話なので、facebookの成長性にマーケットが
かなり期待している表れかと思いました!


さて、facebookが160億ドルの資金調達をするとして、
いったい何に投資をすると思います?!

皆さんの考えはいかがでしょうか









私の考え(仮説)


1)世界中の個人行動履歴の取得推進に投資する。


2)取得した個人行動履歴をマネタイズ化するために、
  ソーシャル検索エンジンの開発に投資する。


以上の2点です。


Googleの場合は、「世界中の情報を整理する」という事をミッションに掲げ、
WEB上のサイトデータ/メールデータなどの取得とマネタイズに投資してきたと思います。


Google検索のためのサイトデータを取得  ⇒ 検索連動型広告
Gmailによるメールデータの取得      ⇒ コンテンツマッチ広告
Chromeによるサイト閲覧履歴の取得    ⇒ 行動履歴連動広告(オープンになっておらず)


facebookの場合は、facebook登録時の属性情報にプラスして、
facebook内の行動履歴(「いいね!」)を取得して、
属性/嗜好性に連動したfacebook広告にてマネタイズ化を図ってきましたが、


更に個人の行動履歴取得のために、以下の強化に投資を行うと思います。


■モバイル(スマホ)ユーザービリティの強化

⇒モバイルからのアクセスが多くなっていますが、未だにモバイル広告等のマネタイズが進んでいないfacebook。ここを強化することで、更なる行動履歴の取得と行動履歴連動広告のマネタイズを図る。


■オープングラフAPIによる、サードパーティーアプリとの連携強化


⇒ニュースを「読んだ」、音楽を「聞いた」など、ユーザーの何気ない行動を逐次取得して、
 (ティッカー:リアルタイムフィード)等を通して、友達に表示・共有していく
 オープングラフAPIの部分の投資について、更に拍車がかかってくると想定します。

※facebookからしたらユーザーの行動を取得すればするほど、行動履歴広告の精度が上がるため、売上増になりますし、facebookタイムラインについても、このあたりの行動履歴をユーザーが保存する、残すということのメリット強化するために昨年末からリリースされているのだと想定。


■ソーシャル検索の強化


一説には、秘密裏に検索エンジンを開発しているという噂がありましたが、
ここについては、本格的に開発を行うと想定しています。

facebookで共感したコンテンツに対して、いざ詳細を調べようとした際、
Google検索に飛んでいってしまう・・・facebook外に離脱するため、

なんとか、ここについては、facebookも食い止めていきたいと想定しているはず・・・

であれば、facebook内の友達の行動履歴などと連動する形で、
検索機能を強化することは自然の流れ・・・

Googleが先日発表した、パーソナライズ検索のfacebook版ですね。

Google+は周りの友達が使っていない、もしくはアカウントを持っていても定常的にアクセス
していないため、パーソナライズ検索といっても、あまり使えないもののような気がします。

facebookであれば、日々何億という情報がUpdateされ、「いいね」され「シェア」されと
膨大な評価データがあるはず、その友達の評価データと検索を紐づけることができれば、


「新橋 焼き鳥」


って検索すると、友達がシェアしていた「新橋 焼き鳥」屋さんが上位表示
されてきたりと、有意義ですね!

こういった世界感を実現できれば、ソーシャル検索連動型広告事業は破竹の勢いで
伸びていくはず・・・

また、世界中のウェブページに「いいね」ボタンなども実装されていますし、
ここにfacebook版アドセンスの表示枠を設置していけば、

広告配信面をfacebook外に設定していくことができますし、、、

まさしく成長戦略ですね。


事業成長の肝は、facebookが取得している個人行動履歴

ここまで、考えると160億ドルという資金調達額は妥当な数値に見えてきます。



柳沢健太郎



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