片麻痺者の上肢機能ー研修会 治療デモその後 | WillLaboのブログ

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WillLaboは、東京の両国にある、リハビリスタジオです。
運営しているのは、作業療法士の山田 稔です。
気軽に、ヒゲ先生とお呼び下さい。
靴専門の理学療法士中田 翔が「既成靴の調整」によって、戻りづらい身体を保つお手伝いも始めました。

毎月開催している、セラピスト山田が主催するリハ職向け研修会「臨床の疑問を解決しよう会 一日研修会」。

脳梗塞、脳出血などの後遺症で手足が思うように動かない、動かせない方のリハビリを、「何を」、「どう考えて」、「どのように理解し」、「どう解決するか」、という考え方の筋道と少しながらの解決策を提案して、できるだけ多くの患者さんの機能回復に尽力できるセラピストを育てたい、という思いで開催しているこの研修会。

8月21日(日)は、片麻痺者の上肢機能をメインテーマに、解剖学と運動学でどう理解し介入するかを検討させていただきました。
上肢、手の機能回復は、「半年後から手は動くようになる」と言われることもあるほど、入院中には十分な回復が得られずらいこともあり、「手の機能回復」を諦めている患者さんが多いように感じています。

しかし、今回「治療デモンストレーション」でご協力いただいた、左方麻痺の患者さんは、発症後2年が経過していますが、いま、手の治療真っ最中。左手の機能伸び盛りの方です。

つまり、何年たっても良くなるものは良くなるって非常にいい症例でございました。

当日は、ご本人も「意外に、みんなの前に出ると緊張しますね(^_^;)」と言われるほど、普段の実力を参加した皆さんにご覧頂くことはできませんでしたが、翌週、Will Laboにこられたときは、左手でモノをつまむことができるようになっていました。

まだまだ、機能は回復途上。これからも、「普通に動かせる手、日常で何気なく使える手」を目指して治療に専念します。いやいや、患者さんと共に成長していきます!セラピスト山田一人でできるものではありません。患者さんがその気になって、一緒に治療していくことこそが大切なんですよね。

そんな思いと、実際に臨床で確認できた事実と、それを科学的にどう説明しセラピストの皆さんと共有して患者さん方に還元するか。

日々、挑戦の毎日です。


  肩甲骨の見方、役割について


  姿勢筋緊張の違いによる手の反応の違い


  モノに手を伸ばす 口に運ぶ 分析と練習


  デモンストレーション 上肢・手の治療


 
  手指の随意性 解剖と運動学と促通

次回、9月18日(日)は、「患者さんにどのように触れたらいいのか?」について、筋活動の賦活、姿勢アラインメントと支持基底面の関係、随意性を回復させるには、ということを整理したいと思っております。

参加も申し込み詳細は、「臨床の疑問を解決しよう会」 http://blog.livedoor.jp/rgimon/
にアクセスしてください。

セラピスト山田でした。


リハビリスタジオWill Laboは、東京都墨田区両国にある、脳梗塞後遺症や変形性股関節症などでリハビリを継続したい方のためのスペースです。


変形性股関節症や片麻痺の方の他、頚髄損傷、脊髄村荘、脳性小児麻痺、リウマチや膝の痛み、長く続く腰の痛み外反母趾の方々にご利用頂いています。

お体のことでお悩みの方、もっと機能改善を目指したい方、日常生活の問題を改善したい方はどうぞ一度ご相談ください。
Will Laboがお役に立てるかもしれません。

理学療法士の免許を持つ中田 翔がみなさんの靴のお悩みを解決します。
足が痛む、歩くと違和感が有る、靴が合っていない気がするがどんな靴がいいかわからないなど、靴に関するご相談に応じています。



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