片麻痺者の歩行能力改善に向けての覚書 | WillLaboのブログ

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WillLaboは、東京の両国にある、リハビリスタジオです。
運営しているのは、作業療法士の山田 稔です。
気軽に、ヒゲ先生とお呼び下さい。
靴専門の理学療法士中田 翔が「既成靴の調整」によって、戻りづらい身体を保つお手伝いも始めました。

最近、脳卒中後遺症片麻痺の方が大勢お見えになるようになりました。

もともと、病院勤務時代は、片麻痺の方の機能訓練、日常生活動作、麻痺の改善に積極的に取り組ん

でいましたので、いよいよ本力発揮、と意気込んでいます。


さて、昨日来られた患者さんとの歩行練習の場面から。

「先生、俺の殿筋掴んでる?」と患者さんから質問が。


「殿筋掴んでる」とは、患者さんの筋活動の足りない部分をセラピストが直接筋肉を集めて刺激し

て、体重を支えられるように援助している時の患者さんが感じるであろう感覚です。


昨日は、徹底的に足の準備をしてから歩行練習に入ったので、「殿筋を掴んで」はいませんでした。


足の準備とは、①歩く為に必要な、個々関節と筋肉が働きやすくするために柔らかさを引き出す②筋

肉がタイミング良く働くように位置を修正する③起きた時に体重が骨盤を介して足に届くように体の

ねじれや傾きを修正する、など歩く練習の前に行う身体パーツの準備のことをいいます。


足の準備を終えて、さあ、歩行練習にはいろうとした時の患者さんからの質問だったわけです。

「殿筋は掴んでいません。これは、今あなたが自分で支えている感覚です。」「へ~、これが支

えてるって感覚なんだ。」

そうなんですね。患者さんは、自分の力で支えるって感覚を忘れていて、誰かほかの人に支えら

れて立っているって解釈していたわけです。

「運動学習」とか「新しい神経回路を作るための運動再学習」とかもっともらしく言われますが、
この「自分の力で支えている感覚」とか「自分の力出たっている実感」とか「自分で出来ている

んだなあ、と納得できる安心感」とか、さまざなな認識があって初めて学習は成立するもんなん

ですね。

さあ、昨日できた機能をどうやって、自動的に起こる機能にレベルアップしましょう?

今日は何やるかなあ???



Will Laboは、東京は両国にあるリハビリスタジオです。
脳卒中片麻痺の方の機能改善、日常生活動作や麻痺の改善に取り組んでいます。
変形性股関節症の方の痛みの軽減、関節のやわからさの改善、歩行能力の改善に取り組んでいます。
片麻痺や変形性股関節症の方々がご自分で機能維持、改善ができるようにマシンや運動プログラムを用意しています。
そのほか、脳性小児麻痺、認知症など体と心に関わるあらゆる障害のご相談を受け付けております。

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