先日、事務仕事の合間に何気なく見ていたテレビ番組が結構興味を引きました。
『神が降りた瞬間』とかなんとかっていう番組で、各界の一流の方が、ご自分でも信じられない力を発揮した時をドキュメンタリーでまとめたものでした。
その番組で、女優の米倉 涼子さんがブロードウェイのミュージカルに挑戦したときの話しが面白かったのです。
「シカゴ」というミュージカル作品の日本語版に出演されていた彼女が、本場NYブロードウェイの舞台でも演じたいという夢をどう実現したか、をつづっていたものです。
その中で、英語のセリフにも挑戦しほぼ完ぺきに覚えた、ダンスはもともと日本語版でマスターしていた。道具はそろった、さてそれではスムーズに役を演じ、ダンスを踊りきることができたか?
これが、全く最初は上手く行かなかったのです。英語のセリフをしゃべりながらだと覚えたはずのダンスステップがおろそかになる、ダンスに集中するとセリフが飛んでしまう。
で、気づいたのです。「これって、私たちが患者さんを見の前にしたときにも感じることなんじゃないか?」って。
歩くことを達成しようとする場合、足の筋力とか、足裏できちんと地面を踏むだとか、立った時に骨盤から上の状態を安定的に保つだとか、いくつか解決しなければならないことはあります。
で、それぞれのコンポーネントは達成できそうなレベルに来た、じゃあ歩いてみましょう、っていったとき『先生、足が床に張り付いて動きません』って言われてしまうこともしばしば。
この時に私たちは何を解決しなければならないのでしょう?
意識的には、上手くできたそれぞれの動きや力を、今度は一つの行動レベルに引き上げる際に運動の“統合”ということを考える必要があると思うのです。
本来、意識しなくても出来ていたことを再学習するときには、意識して動くことも必要な時期はあります。しかし、意識していては働かないカラダのバランスというものもあるのです。
米倉さんは、何の問題もないカラダと何の問題もない感覚・知覚機能を備えていますから、徹底的な繰り返し練習で問題を克服されたわけですが、私たちが抱えている患者さんは何かしら自由にならないカラダと何らかの理由で自由にならない感覚・知覚機能を抱えています。
単なる繰り返しの練習では、問題を解決でき無い場合が多いです。
私は今、悩んでいます。なかなか思うようによくなっていかない方々を目の前に、何にもできない自分と葛藤しています。
言い訳や理屈付けなんて、屁のツッパリにもなりません。
とにかく考え続けること、現実を現実として見据え、いったい何が起こっていて、何が足りなくて、何を探し出して行ったら、解決策に結び付くのか。
泣き出したい気持ちをグーっとこらえて、“統合”という側面で患者さんを見直しています。
『道具はそろった。では、実際に動くときにどこで躓いているんだ???』
昨日上手く行かなかったことがありました。でも、今日、一つ解決策を見つけました。実際に有効かどうかは患者さんが上手く動けるようになるかどうかで判断せざるを得ないので、もうしばらく結果はお預けです。
とっても不安です。本当は違うんじゃないか?、と自分に問いかけます。
自由診療のリハビリスタジオWillLaboを開設して、この15日で丸2年になります。
16日には、3年目に突入します。
3年目を迎えるに当たり、心に刻む決心があります。
私は決して、『可能性』をあきらめません。這いつくばっても前に進みます。可能性が“0”だと結論が出るまでは挑戦し続けます。
そして、こんな見方や考え方をWill Labo流問題解決アプローチとしてまとめたいと思っています。
困難な状況や希望が実現できずに心を痛めている多くの方の助け手、OT、PTを一人でも多く育てるために。
2年間優しく見守っていただいてありがとうございました。本当に感謝です。
そしてこれからも、出来るだけ多くの方に希望を見出していただけるようなセラピーを提供し続け、この気持ちを後輩に伝えるために皆様のご支援とご協力を賜りたいと思います。
これからも、Will Laboを宜しくお願い致します。
WillLaboは、東京の墨田区両国にあるリハビリスタジオです。
片麻痺の方や変形性股関節症の方、そのほか身体の障害がある方の自費診療を行っています。
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