自分を顧みる② | WillLaboのブログ

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WillLaboは、東京の両国にある、リハビリスタジオです。
運営しているのは、作業療法士の山田 稔です。
気軽に、ヒゲ先生とお呼び下さい。
靴専門の理学療法士中田 翔が「既成靴の調整」によって、戻りづらい身体を保つお手伝いも始めました。

先日の続きです。
Regi Boehmeさんの一文から引用します。

「私は数年前、ポリオの後遺症による障害を矯正するために手術を受けた。手術により、左下肢の下腿と足部の位置関係が変わり、立位姿勢が劇的に変化した。新しい足部の位置で、私の膝は30°過伸展位から中間位になり、重度の骨盤の前傾と肩甲帯の後退が軽減した。術後、私の外見は大変良くなったが、しかし、歩くことはできなかった。新しいアラインメントでは、歩きだすことができなかった。重心移動さえできなかった。伝統的な訓練や歩行練習では、私の問題を解決することはできなかった。」

アラインメントとは、関節の位置関係や筋肉の位置関係、姿勢の状態を見る指標の一つです。
これは、個々の関節(たとえば、膝関節を見てX脚になっているとかO脚になっている、とか言いますよね)や筋肉の位置関係(筋肉は骨についていて、骨は関節でつながっているので、関節の位置がずれているとすれば、筋肉も位置をずらしてしまいます)を見て、ずれているとか正しいとか見て取ります。
アラインメントが崩れるとどうなるか、というと、例えば、股関節と膝関節と足関節の位置がずれると、立った時に真直ぐに立てないばかりでなく、立つための筋肉もうまく働かず、立てない、もしくは立ちづらい、ことになります。
もう一つ姿勢アラインメントという見方もあります。頭、首、肩、背骨、骨盤、膝の向き、足、などを今の状況を踏まえて見て取ります。
立っているのであれば、基本的には身体は真直ぐなはずですが、人間にはそれぞれ癖がありますので、真直ぐに立っていると思っていても決して真直ぐではありません。まっすぐでないことを、一概に悪く考えることはしませんが、そこから、身体を支えるのにどのような力を使っているか、どのようなバランス保持をしているか、地面に対して(つまり、重力に対して)どのような方法で姿勢を保持しようとしているか…。などなど、見るわけです。


さて、Boehmeさんはポリオという病気で障害を抱えていました。そして、その障害を軽減する、改善するために手術を受けます。一見すると、姿勢はよくなり、見た目は変わり、真直ぐになっているにもかかわらず、歩くことができない、といっているのです。

ここから何を読み取れるか、というと、アラインメントだけ整えても問題は解決しない、ということです。
また、新しいアラインメントでは、(慣れていないため)歩き出せないわけです。そこで、再び動けるようになるための練習が必要になるのですが、続きは次回にしましょう。

WillLaboは、東京の墨田区両国にあるリハビリスタジオです。
片麻痺の方や変形性股関節症の方、そのほか身体の障害がある方の自費診療を行っています。

WillLaboでした。