下の子どもが、幼稚園に入園して、しばらくした頃に、
引っ越すこととなりました。

夫婦と子ども2人で、既に築年数不明の借家です。
家付き土地のような、中古家屋が好きだったのですが、とはいえ、桟からガラスがずれて、虫の出入りが自由でした。

夏休みの宿題で、「調理」でした。


吐き出しの廊下のレールが外れていて、外からのは見えないように、内側から、錠前を数か所に付けていました。
隣の借家の生活の声は当たり前ですが、聞こえます。


お向かいの老夫婦のお宅からは、毎朝毎夕に、
夫「金出せ!」の大声
妻「あげたでしょ!」の甲高い声 


ある時に、急用で、通常いない時間に家に戻っ時に、騒然としました。
な、なんと、このお隣のご主人が、我が家の廊下のガラスの桟の隙間から、屋内を覗いているではありませんか。

後にお話しする、老女の娘さん一家が、中古物件へ引っ越されてからは、野放しに人通りがありませんでした。

番犬もとい、番人もいない。


裏のお宅は、長期出張の独身40代男性の住まい。
数ヶ月に一度、母親が彼氏さんとお掃除に来られていました。

通常は、留守宅なのでまだ良かったのですが、在宅時の恐怖。
後にお話しする、お隣の老女と、その娘さんの幼馴染でした。

在宅時は、明け方近くまで、夜通しのテレビゲームの音。
日に日に、女性に成長する娘を持つので、引っ越しをどれだけ切に願い、家購入も、単なる引っ越しも延びてしまいました。


先に登場した老女、お隣の老女のお宅は、番犬いや失言、番人。 

我が家がカーテンを開けると、二メートル離れたお隣の廊下で、老女の姿があるのは、日常茶飯事でした。

老女は、幼稚園のお孫さんの送迎や、小学校低学年のお孫さんの帰りが待ち遠しかっただけなのですが、私からからすると、おかしいくらい我が家の番人のようでした。 

老女は、子どもの学年のおばあちゃんにあたることがわかり、お孫さんに当たる一家もまた、同じ借家に暮らしていいました。

娘さん一家のお子さんの放課後をずっと預かっておられました。
大家さんが直ぐそばでお宅を構えておられ、老女と娘さん家族と中年独身の幼なじみ。 

この関係性が、意味不明の安心に繋がって、直ぐにその集団借家から引っ越す選択が鈍ってしまいました。
かれこれ、7年もの歳月を

その六畳と四畳半に、ダイニング、キッチン、脱衣場兼用のスペースに、全自動洗濯乾燥機と食器洗い乾燥機に、食卓と、食器棚という暮らしをしていました。  

これらに、囲まれて。(食卓もです。)