辞書を編む

先ほどまでNHKEテレでやっていたETV特集「辞書を編む人たち」がなかなか興味深い内容だった。辞書出版社編集部においての国語辞典に載せる言葉の選択の様子。新しい言葉だからといって全て載せるわけではない。新語でも一過性の言葉は載せない。ある時期定着するのを見極めた上で判断するという。

新語採取は電車の中吊り広告やあらゆる雑誌をチェック。家庭であろうとあらゆる場所、状況であってもアンテナを張り巡らせていなければならない。言葉を採取したあとには語釈の記述にも苦労がある。

そんな苦労の中、時代は変化している。最近は電子版辞書やネットを使った辞書のユーザー数が紙を上回る状況だとか。とうとうここに登場した出版社の売れ筋辞書も電子版をフルセット、紙がサブセットと位置づけて紙の改訂作業に入ることになった。残念ながらこれも時代の流れか。

前から気になっていた言葉がある。

「号泣」

［名］(スル)大声をあげて泣くこと。泣き叫ぶこと。「遺体にとりすがって―する」

[補説]文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味である「大声をあげて泣く」で使う人が34.1パーセント、間違った意味「激しく泣く」で使う人が48.3パーセントという逆転した結果が出ている。（goo辞書）

最近は涙ぐむ程度でもマスコミでは「号泣」の見出しをつけることが多い。こんなことを書きながら手元に国語辞典がないのだが、近いうちに図書館で調べてみよう。

この番組、かつて所属していた会社のライバル会社が舞台でした。社長はじめ見知ったお顔の数々が懐かしかったなあ。この会社にとっては良い宣伝になったことだろう。

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たーぼーの写真日記