最近読んだ二冊の本 | たーぼーの写真日記

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応援している秋元順子(AJ)さんはじめ歌い手さんのことや季節の話題等々写真とともにお届けします。

先月買ったままで積ん読状態だった本が二冊。やっと読み終えた。


●『歌謡曲から「昭和」を読む』 なかにし礼 著

NHK出版新書  2011年12月 発行  

定価 本体700円

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歌謡曲は昭和という時代と並走し、時代を映してきた。歌謡曲の役割と、歌謡曲を必要とする世の中は、いつまでも続くかに思われた。ところが、そんな歌謡曲の世界が消滅する日がやってきた。それは皮肉にも、ずっと歌謡曲が見つめつづけて映しつづけてきた時代の転換によってもたらされた。昭和から平成に移るころである。(序章より)



著者はヒットメーカーだった作詞家・なかにし礼さん。

「うた」の歴史を古代までさかのぼり、昭和の終わるまでの「うた」の変遷について書かれている。少しでも興味があればおすすめしたい一冊だ。



二冊目は・・・


●『創られた「日本の心」神話』--「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』

輪島裕介 著

光文社新書 2010年10月 発行 

定価 本体 950円


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「演歌は日本の心」と聞いて、疑問に思う人は少ないだろう。落語や歌舞伎同様、近代化以前から受け継がれてきたものと認識されているかもしれない。ところが、それがたかだか四十年程度の歴史しかない、ごく新しいものだとしたら?

本書では、明治の自由民権運動の中で現れ、昭和初期に衰退した「演歌」---当時は「歌による演説」を意味していた・・・が、1960年代後半に別な文脈で復興し、やがて「真正な日本の文化」とみなされるようになった過程と意味を、膨大な資料と具体例によって論じる。

いったい誰が、どういう目的で、「演歌」を創ったのか(オビの序文より)



著者の輪島裕介氏はポピュラー音楽研究・民族音楽学・大衆文化史等が専門。現在国立音楽大学、明治大学等の非常勤講師。


この本の中に秋元順子さんのことにふれていた次のような文章があった。


『・・・秋川雅史やすぎもとまさとと同様、2008年の「紅白歌合戦」出場を機に人気を高めた秋元順子≪愛のままで・・・≫は、かつてのヨーロッパ調「無国籍歌謡」の流れであり、本人もハワイアンやジャズの出自を強調しています。これらはいずれも、少なくても1980年代までであれば「演歌・歌謡曲」という括られることは決してなかったでしょう。・・・・』(以下略)




最近、歌謡曲という言葉が使われなくなったように思う。歌謡曲も含めて演歌と呼ばれているような気がする。

マスコミによっては秋元順子さんやクミコさんを「演歌歌手」と呼んでいるテレビや新聞を見かける時代だ。

「なにか変?」そんな疑問が以前からあったので読んでみた。





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