今日は出勤の日、社内も午後の仕事も半ばを過ぎてちょっと休憩を、と思った瞬間ぐらぐらと揺れ始めた。
ちょっと揺れて収まるだろうと思ったが、次第に大きな横揺れ、女性社員から悲鳴も上がる。みな呆然とした感じだ。一人の女性社員が机の下に潜り込む。それでも半数以上が立ったままだった。
揺れは次第に大きくなり机の引き出しが飛び出す。これは只事ではないな、と感じた。Yahooで調べると東北地方で震度7以上との速報。一度収まったと思ったら再度大きな揺れがきた。これは茨城県を震源とする地震だという。
なんだこれは?次第に関東に近づいているのか?
次第に被害の状況が速報されるが、なんと会社近くの九段会館の天井が崩落、死者もでたという。金沢や静岡に住む友人たちから心配するメールも来る。無事を伝える。、
ただ、社内、特に編集部には資料の書籍を入れてある書棚から大量の本がほとんど落下したという(実際見ていないが)
もうこうなったら皆仕事も手に着かない。会社の判断で帰宅したいものはOKとの通達が出るが、電車はすべてストップ。こんな時は動かないほうが賢明なので帰宅するものはいなかった。
午後五時半頃、たーぼーともう一人の同僚が「池袋まで歩こうか」とのことで一致。しばらく時間が経てば電車も復旧するだろうとの見通しに基づく判断だ。
会社のある飯田橋より池袋に向かって歩き始める。みんな考えることは同じか。山手線のターミナル駅に向かう人々でごった返している。
携帯はつながらないがメールは大丈夫なので自宅に連絡。ほとんど被害はないとのこと。
途中、公衆電話に列ができているのにびっくり。こういうときは公衆電話のほうが繋がりやすいのか?
約1時間半ほどで池袋に到着するが、郊外に向かうバスの停留所は長蛇の列。黙々と歩く人、携帯で話しながら歩く人と様々だ。また、初めて歩くひとなのか地図を片手に歩いている人も。
池袋に着いたのは良いが、肝心の私鉄の駅や地下鉄に通じる入口のシャッターが閉まっている。
お腹も空いたし、のども乾いたので居酒屋でちょいと一杯することに。
飲みながら、なんとか帰宅する方法はないものかと考えた結果、知人の息子さんに車で迎えに来てもらうことを思いつく。早速メールで依頼すると快諾していただく。幸い同僚も同じ路線で自宅の方向も一緒だ。
池袋駅では車が大渋滞中、隣の目白駅で待つ旨メールで連絡した後、居酒屋をでる。山手通りを目白方面に向かって歩き始めるが新宿方面より歩いてくる人々もあり、道路から人があふれている。
歩き始めて約30分、やっと目白駅に到着。駅はシャッターが下ろされており、本日は運転しないとの掲示も張り出されていた。
待つこと10分息子さんK君の運転で自宅方面に向かうがどこもかしこも渋滞でほとんど動かない。そんな中救急車が頻繁に行きかう。
この近辺の道に詳しいK君裏道を探しながら路地のようなところを進む。どこをどう進んだのか分からないままようやく渋滞を抜け出した。そうこうしているうちに電車が動き始めたとの情報が入る。
このまま自宅までと思っていたが、途中の駅まで送っていただくことに方針転換する。
電車も動き始めたばかりでダイヤも混乱していたがなんとか乗車。ラッシュ時のように車内はギューギューだ。
だが、乗車時間が短かったのでさほどの苦痛もなく無事帰宅できた。
これが関東での地震だったらどんなことになるのだろう、と思うとぞっとする。
被害に遭われた皆様にはお見舞いを申し上げます。また、ご心配のメールやなうを頂戴した皆様、本当に有難うございました。