週末、訓練競技会がある。
「出るんでしょ?」と何度か言われたが、出ない(^_^;)
どうも気のりせず、申込みしなかった。
「どうして?」と聞かれたが、よくわからない。
なんとなく心にひっかかるものがあって、その気にならず、という感じだった。
「なにがひっかかっているのかなぁ」と、つらつら考えた結果、思いあたったのは、前回の競技会で目撃した、あるできごと。
それがため、なんだか競技会のイメージが悪くなり、どうしても参加しようという気になれないのだった。
簡単にいうと、まだショックから立ちなおっていない、というところだろうか。
その、あるできごととは…
犬への暴行シーンです。
いわゆる、なぐるけるってやつですね。
ハンドラーは、男性の訓練士だった。
原因は、自分の犬を生徒さんの犬に近づけたときに、そのコが威嚇してほえ、飛びつこうとしたこと。
彼は、速攻で犬の首根っこをつかまえ、叱責のことばをはきながら、こぶしで頭を真上からなぐり(←ゴーンという音が聞こえた)、肩や背中を3回なぐり、さらにわき腹を4回けりとばした。
手加減なし、おもいきりなぐっていた(ように見えた)。
そうでないと、「ゴーン」なんていう音はしないでしょう。
体格のいい男性だったので、なんというかこう、なぐるけるのシーンに圧倒的な迫力があり(迫力などという問題じゃないんだけど)、たまたま彼らの近く、2メートルも離れていないところにいた私は、もう凍りついてしまった。
さらに衝撃的だったのは、そばにいた彼の生徒さん達が、顔色ひとつ変えなかったこと。
彼らの表情からは、なんの感情のゆらぎも読みとれなかった。
特筆に値する光景ではないらしい。
その後、彼と生徒さん達は、犬もまじえて一緒に写真を撮り、にこやかに談笑していた。
よくもまあ、あんなことをしたあとで、あんなものを見たあとで、にこにこできるものだ。
いまいましい気持ちをいだいて、私はその場を離れた。
むろん、彼にも言い分があるだろうし、私も専門家ではないので、百歩譲って、その行動の是非は問わない。
ただ、私の目には、彼のやりかたは、抵抗することのできない社会的弱者への暴力としかうつらなかった。
しばらくして表彰式が始まった。
ほどなく、あの男性と犬が向こうからやってきて、表彰台に立った。
「ふーん」、という感じだった。
「ふーん、ま、世の中、結果がすべてだもんね」
私はすっかり厭世的な気分になってしまい、拍手もせず、ぼーっと彼らの晴れ姿を見ていた。
が、ふと思いなおし、遅れて拍手を送った。
あのワンちゃんには拍手をしなければなるまい、と思ったのです。
たんぽぽにごあいさつ。
「出るんでしょ?」と何度か言われたが、出ない(^_^;)
どうも気のりせず、申込みしなかった。
「どうして?」と聞かれたが、よくわからない。
なんとなく心にひっかかるものがあって、その気にならず、という感じだった。
「なにがひっかかっているのかなぁ」と、つらつら考えた結果、思いあたったのは、前回の競技会で目撃した、あるできごと。
それがため、なんだか競技会のイメージが悪くなり、どうしても参加しようという気になれないのだった。
簡単にいうと、まだショックから立ちなおっていない、というところだろうか。
その、あるできごととは…
犬への暴行シーンです。
いわゆる、なぐるけるってやつですね。
ハンドラーは、男性の訓練士だった。
原因は、自分の犬を生徒さんの犬に近づけたときに、そのコが威嚇してほえ、飛びつこうとしたこと。
彼は、速攻で犬の首根っこをつかまえ、叱責のことばをはきながら、こぶしで頭を真上からなぐり(←ゴーンという音が聞こえた)、肩や背中を3回なぐり、さらにわき腹を4回けりとばした。
手加減なし、おもいきりなぐっていた(ように見えた)。
そうでないと、「ゴーン」なんていう音はしないでしょう。
体格のいい男性だったので、なんというかこう、なぐるけるのシーンに圧倒的な迫力があり(迫力などという問題じゃないんだけど)、たまたま彼らの近く、2メートルも離れていないところにいた私は、もう凍りついてしまった。
さらに衝撃的だったのは、そばにいた彼の生徒さん達が、顔色ひとつ変えなかったこと。
彼らの表情からは、なんの感情のゆらぎも読みとれなかった。
特筆に値する光景ではないらしい。
その後、彼と生徒さん達は、犬もまじえて一緒に写真を撮り、にこやかに談笑していた。
よくもまあ、あんなことをしたあとで、あんなものを見たあとで、にこにこできるものだ。
いまいましい気持ちをいだいて、私はその場を離れた。
むろん、彼にも言い分があるだろうし、私も専門家ではないので、百歩譲って、その行動の是非は問わない。
ただ、私の目には、彼のやりかたは、抵抗することのできない社会的弱者への暴力としかうつらなかった。
しばらくして表彰式が始まった。
ほどなく、あの男性と犬が向こうからやってきて、表彰台に立った。
「ふーん」、という感じだった。
「ふーん、ま、世の中、結果がすべてだもんね」
私はすっかり厭世的な気分になってしまい、拍手もせず、ぼーっと彼らの晴れ姿を見ていた。
が、ふと思いなおし、遅れて拍手を送った。
あのワンちゃんには拍手をしなければなるまい、と思ったのです。
たんぽぽにごあいさつ。