「狭くしたいんです。」


今春引越しを予定していた。

ずいぶん前から、今春一人になる事で、

一人で十分な広さ(狭さ)の部屋に引越しを予定していた。


数年前までは、便利な中心都市への引越しを予定していた。

毎日の通勤の負荷を抑える事を中心に考えていたが、

おととしに購入した車はそばに置いておきたい。

都市では車がネックになる。


今回決めたのは、今の生活圏とさほど環境を変えずに、

狭い部屋へ移動する事。


物件への簡単な条件を、不動産屋に伝えて、

物件を色々見せてもらった。


「広すぎます。」


広さを与えられると、

どうしてもそれに見合った不要物も増える。

これから一人で生活するのだし、最低限の広さ(狭さ)で良い。

後に残ったものは、最低限のほうが迷惑がかからない。

掃除も大変だ。


家賃が同じなら、みな広い所を望むようで、

「広すぎる」という発言は、かなりの驚きだったよう。


中々荷物を少なく出来ない人が多いのだろうけど、

もう既に整理できてしまっている。

「広さ」は必要ない。

とはいえ、そうそう思うような広さ(狭さ)の物件はないもので、

今よりは狭くて、システムキッチンなどの設備はそろっている物件を

見せてもらう。

古い物件だが、

今より家賃も低めだし、駅までの距離も近くなる。

少しとめにくそうでも、屋根付きの車庫もすぐそばにあった。

まだまだ、私にはひろかったけど、、、


結局最終、娘を連れて物件を見ると

どうしても気になっていたのだろう


「娘さんからみて、この一部屋は不要ですか?」

って、不動産屋は、娘に質問していた。


「そうですね。なくても十分だと思います。」


息子や娘、友人がゆっくり泊まっていけるのもいいのかと、

物件を決めた。



「素泊まり3000円な」

娘は笑ってた。