『任天堂』関連の書籍はCD-ROMマガジンを含めると5冊程書いているが、理由は一つ。
名物広報だった、今西紘史元取締役から見える任天堂という組織が魅力的だったからだ。
ファミコンが大当たりしはじめた頃だったと思うが、今西さんは当時高校二年生だったお嬢さんを学校へ送る途中に交通事故で亡くしている。
もちろん、本人から直接聞いたわけではなかったが、取材を重ねるうちに今西さんの気さくな人柄にひかれ、何かお嬢さんのためにしたいという思いが深まっていった。
で、天国のお嬢さんにお父さんの活躍とお父さんが大切にしている会社の大躍進を知ってほしいと思い、任天堂のインタビュー集を手がけることにした。
当時のライバル企業のファンから任天堂よりのちょうちん記事と非難されようが、インタビューが下手だといわれようが、まったく気にならなかった。書いているだけで楽しかったからだ。
調子にのっちゃって、宮本茂さんのインタビューのリードにヴァレリィの名言をもってきちゃったり、ホントに楽しかった。
そのときからかなぁ、会社(あるいは人物)には良いところも悪いところもあるが、良いところをみきわめて、その成長の軌跡や可能性を追っかけたくなったのは…。うん、まちがいなくそうだ。
甘ちゃんと言われても、そんなのはジャーナリズムじゃないよって言われても、そこはオレにとっては絶対にはずすことができない大切なもの。
不思議なもので、いまは出版業界の人間として正々堂々と言える。
これがオレのジャーナリズム!
The Professionalism Magazine
『 YESプログラム 』
-TOKYO VS CHIBA-
編集長 武田亨