ようやく原作のコンセプト…生みの苦しみから脱出できた。
漠然としていた世界観が絞りきれてきたので、しばらくは自然に熟成するのを待って、原作のことは頭から切り離すことができる。かなりしんどかった。
で、悩みぬいた末にパッと出たものは、原作がらみのものでなく雑誌がらみのもの。
ふた昔前(10年×2)、女子プロレスの長与千草さんたちと漫画家の一条ゆかりさんの家へ遊びに行ったとき、「りぼん」で連載していた有閑倶楽部のネーム作りの話題がでて、「どんなに考えていてもストーリーが出てこないときって、違うテーマーのストーリーが浮かんでくるの。でも、それって絶対に書きとめておいたほうがいいわよ。あとでみると別の作品を描くときに使えるものがあるからね」と言っていたが、まさしくそのとおり。
けっきょく、原作は世界観を絞りきれただけだったが、雑誌の企画モノでけっこう苦労していたところがパッとひらめいて解消された。
富士重工業本社に乗ってもらいたい対談企画だが、企画書レベルでしっくりこないものがあって最終便にまわしておいた。それが解消され、職業病でもある躁鬱の繰り返しからもようやく開放された。
昨年、富士重工業本社広報室の担当者へコンセプトの一部は伝えてあったが、それ以降は保留にしておいたので、ようやく連絡することができる。
雑誌のコンセプトの調味料として「いろはかるた」を使用し、創刊号は「一を聞いて十を知る」…、そうなるには「一を知るために十を聞く」心構えが必要なんですよ…という感じで対談&インタビュー記事を構成している。
関係者にはそれがわかるようにと文章量の多いコンテンツ見本を送っていたが、稟議書で上へあがっていく大企業向けにA4用紙2枚程度でいかに興味をひかせるものに仕上げるかが課題だった。
日経3紙の記者にも協力を要請しなければならない企画モノだが、考えてみりゃそれはクリアしやすい問題だから、そのまんま書けばいいだけの話だった。
おまけに、これは長谷川大さんや小山田春樹さんへ送る企画趣旨の雛形にもなる。なんか得した気分だ。
雑誌制作と原作…、2頭追うものは一頭も得ずという諺があるが、2頭追うものは三頭得るという場合もあるかもしれない。ビジネスのフィールドであれば、オレはそっちのほうが好きだ。
というわけで、雑誌頒布のパブリシティ戦略の要を三頭めとしてほぼ手中に収められるかもしれない。
しんどかったが、企業名を出したからにゃ本気モードでいくぜ。