
関西の探偵ナイトスクープが東京でも何週遅れかで観ることができるのでいつも観ている。関西では「この番組を観ないと週末が始まらない」と言われるくらい人気の高い番組だ。
今回僕が観たのは全盲の人の「車運転したい」という夢を友達からの依頼で叶えるというものだった。何年もナイトスクープを見続けてきたが、その中でもこの企画は本当に感動した。今の技術レベルでは全盲の人が単独で車を運転することはできないが、いずれは技術がそれをクリアする時代がくると思った。技術とはそうあるべきだと思った。人の夢を叶えるために技術開発があり、そこに人生をかけるエンジニアがたくさんいる。
僕は金融分野にずっと在籍しているが、車のエンジニアが目指す世界感のようなものを、金融分野で持ち続けてこられたかというと全然駄目な気がした。フィンテックの世界に関わりたいと思ったのは、車のエンジニアが自動運転を実現したい願いと同じようなものだったはずだ。フィンテックという技術で、世の中に車の自動運転のような感動を作ることができると思っていたのに、いつの間にか、ただの金融仲介業を考える日々になっている。だから、自分の考えていることが、事業計画上は役に立っても、感動や高揚感のようなものが生まれてこないのかもしれない。高い金利やキャッシュバックとかを考えるのも悪いことではないと思うが、金融を通じて、人が心の底から喜ぶことは何なのかということをやっぱり考えていかなければと思った。