
久しぶりに山下達郎氏の蒼氓を聴いた。
曲最初の「遠く翳る空から黄昏が舞い降りる…」を聴いた瞬間から、頭の中にその光景が浮かんでくる。凄く素晴らしい歌詞だと思う。
僕は仕事で新幹線に乗った際に、車窓から見える夕暮れの民家の景色が好きだ。一つ一つの小さい窓から漏れる光に癒される。それを見ながらいつもこう思う。
「あの灯りの下に家族がいて、ご飯を食べたりテレビを見たりして生活してるんだなぁ」と。
多分、その灯りに自分も子どもの頃に経験してきた家族の温かみを感じるから癒されるのかもしれない。
それが、最近は遠くに見えて、自分はその世界からとても離れたところにいるように思えて、寂しい感情になることが多かった。自業自得だから仕方がないのだが、とにかく寂しい感情だった。
「蒼氓」は僕が知らない曲だった。この曲を教えてくれたのは家内だった。家内はこの曲を聴くとどんな景色が目の前に広がるのだろうと思う。
これまでずっと同じ景色を家内と見てきたと思っていた。
これまでたくさんの優しさをもらいながら、それを当たり前のように感じ、大切にしてこなかった。頭の中で理解したつもりになっていて、心で理解していなかった。
今日の夕暮れは見ていてとても心に深く染み入った。冬の冷たい空気が深く体の中に入ってきた。襟を正して2019年をしっかりやっていこうと思った。