
航輝が産まれて半年が過ぎた。いよいよ退院に向けたスケジュールを調整するところまできている。半年間を振り返るととても長い時間だった。いつも一年があっという間だったのに、この半年間は長いと感じた。
時間がかかる病気だと医者から言われた。だから時間が早く過ぎて、早く大きくなって欲しいと思った。大きくなって完全に自由になって、彼の思うように動いて欲しいと思った。
彼はまだ1歳にも満たないが、いつも強い意志を感じる。自分の思うようにならないと諦めずに泣き続ける。僕はそれを見ていて凄く頼もしい気分になる。大きくなってもずっとその強い意志を持ち続けて欲しい。僕は彼の意志が途中で折れないように見守ってやることが仕事だと思ってる。
もうすぐ桜が咲き始める。彼の輝かしい人生の航海がいよいよ本格始動する。彼が家に戻ってくる嬉しさに加えて、今は、彼をきちんとサポートすることに身が引き締まる思いがしている。