花神 | willfreemanのブログ

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no man is an island


今、司馬遼太郎の花神を読んでいる。暫く司馬遼太郎を読んでいなかったが、同僚に薦められて花神を読み始めた。花神は長州の大村益次郎こと村田蔵六が主人公の小説だ。最初、人から薦められたときに、吉田松陰や高杉晋作程は有名ではないので、どうなのかなと思って読み始めたのだが、今、相当にハマっている。
この小説の面白いところは、龍馬がゆくのように、主人公の坂本自身が光を放ってストーリーが続くのではなく、村田蔵六という社交性のない地味な技術屋が、その才能を見出しだ周囲の人によっていつの間にか光を放っていくという部分が、他の小説にはない部分で面白いのだと思う。
物語の中で、年末に旅行した下関や萩が随所に出てくる。読んでいると、下関海峡で幕府と戦った長州の光景が目に浮かんでくる。
僕は幕末に生きた人間ではないから、本当のところはよく分からないが、彼らは、自分の信じる道を進み、その根底にある心に、世の中を良くしたい、日本国を守りたいという信念が攘夷派も佐幕派にもあった。
歴史は繰り返すというが、今も昔も多分人間が考えることはそれほど大きくは変わらないと思う。恐らく、今の世の中の政治も経済も何年か経って振り返ってみた時に、何か答えのようなものが見つかるのだと思う。自分自身に置き換えて考えると、村田蔵六が蘭語の世界で医術を極めたように、僕は今の業界で自分を極めようとしているし、この業界を通じて、世の中を見ようとしている。この先はどうなるのかは全くわからないが、自分の技術を極めていく過程で色んな人に出会って、それが、多分、人生を大きく変えるきっかけになったりするのかもしれない。
この小説を読み終えたら、また萩や下関に行ってみたい。山口にも行ってみたい。長州は見どころがあり過ぎて、何度も行ってみたい場所になったようだ。