
今日は久しぶりに骨太な映画を観た。1992年に公開された「A Few Good Men」という映画で、トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン、デミ・ムーアが共演する軍事法廷サスペンスだ。製作費約3300万ドルに対し、アメリカだけで1億4000万ドルを超す興行収入を得て、数多くの賞にノミネートされたらしい。確かに、シーンの90%は法廷でのやりとりであり、派手なスタントや爆破等は一切ナシだったので、ほとんど金はかかってないと思う。それなのに、トムクルーズの迫真の演技とジャックニコルソンの画面から飛び出てくるような強烈なパワーのある演出で、最後まで目を離せず観てしまう。
よく映画の宣伝で高額な製作費が内容の凄さを保証するようなCMを見ることが多いが、この映画を観ると、全くそういうことは無意味なことを思い知らされる。最近よく考えるのだが、映画だけでなく世の中のほとんどのことが商業主義で片づけられるようになってしまっている気がする。勿論、資本主義社会において商業を否定するなら、北朝鮮にでも行って飢えた人を見てこい!バカ野郎!っていう話だとは思うが、先般の尖閣諸島の日本の対応や、各国の通貨安競争やG7やらAPECやら、世の中何処を見渡しても、商業主義をベースに物事が何でも判断されて、人は何か大切な精神のようなものをどんどんすり減らしているような気分になってくる。