こんな人、他にはいない!? 元検事・弁護士が刑務所へ…検察官、弁護士というと、あなたはどんな人… | also171のブログ

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こんな人、他にはいない!? 元検事・弁護士が刑務所へ…検察官、弁護士というと、あなたはどんな人物像を思い浮かべるだろうか。正義の味方、努力家、天才、高給取り――。最近は法曹の犯罪も目立つため、良いイメージばかりではないかもしれない。しかし、とりわけ検察官といえば、近年話題となった「HERO」の影響も大きく、悪事を働いた被告人と対峙する人物といったイメージが強いのではないだろうか。そう、検察官とはあくまで悪事と正反対に位置する職務のはずである。誰が想像できるだろうか、自ら悪事に手を染め、刑務所に赴く元検察官がいるなんてことを――。 元特捜検事、元弁護士、元受刑者、一見並列しそうにないこれらの肩書を持つ人物が確かに存在している。それが『遺言-闇社会の守護神と呼ばれた男、その懺悔と雪辱』(田中森一/双葉社)の著者、田中森一氏(1943年-2014年)である。一人称で語られるこの著書からは、田中氏の筋の通った性分がありありと伝わってくる。大物やくざとも対等に渡り合えただろう、その力強さは読み進める者の興奮を煽るようだ。私自身、その波瀾万丈な半生を追体験しているような感覚に胸が高鳴った。ここでは、田中氏の人柄がわかるエピソードをいくつか取り上げることにする。田舎で貧しく暮らしていた少年が司法試験に一発合格 田中氏は2年間勉強して、25歳という若さで司法試験に一発合格する。これだけで十分に田中氏の優秀さをあらわすエピソードなのだが、それ以上なのは司法試験を目指したその直接のきっかけだ。田中氏は「キミみたいなものが司法試験を目指すなんて……」とバカにされたのが悔しくて司法試験を目指し、その2年後に合格したというのだ。プライドが高く、とことん負けず嫌いであることを示している。きっと一度決めたことは意地でもやり抜きとおしていたのだろう。見ず知らずの男性に貸したお金の額は……!? お金で人助けができるなら躊躇わずにお金を貸した田中氏は、知り合いから紹介されたばかりの男性にお金をせがまれて手持ちのお金をすべて渡したという。その額――8000万円。その額に驚くことはもちろんであるが、田中氏が貸した3日後には借りた男性の手元からもなくなっていたというから驚きだ。事業を立て直そうとした男性は、競艇で一儲けしようとしたが、失敗したのだそうだ。