なんと今回1000年前の仏像をCTスキャンし、現れたのは宝でも紙でもなく「人骨」であった。写真を確認いただくとわかりますが、肋骨が見えるのがわかる。実はこれ肋骨を仏像の中に通しているのではなく、ミイラとなった死体の上に仏像として彫刻をかぶせた というとんでもない代物だったのである。 ある意味本当の「仏」ではあるが、何とも奇妙で不気味なこの物体に、CTスキャンした方もさぞかしドン引きだったであろう。 どのような経緯でこのようなものが製造されたのかは不明だが、この仏像となった死者は相当なくらいの高い人間だったのかもしれない。 いや、死んだあとに仏像となったという「説」は実にアンフェアだ。生きながら仏となったのかもしれない。 およそ1100年前に亡くなった高僧だといい、即身仏ではなく死後に供養として造られた「加漆肉身像」ではないかとみられています。 唐代以降はよく作られたようですが、CTスキャンという現代の透過技術を組み合わせることで、1000年前とつながるのも不思議な気持ちになりますね。 2015年5月まではブダベストの自然史博物館で展示される予定だそうです。
#仏像 #CTスキャン
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