【コラム】夜道で女性と2人きりになると違う意味でドキドキする「女性が強くなった」と言われて久しい現代社会。実際の意味はともかく、「草食男子」や「肉食女子」なんて言葉も日常的に使われるようになった。とはいえ腕っぷしに関しては、基本的に男性の方が強いこともまた事実である。そういった理由で、か弱い女性が一人夜道を歩くときの心細さといったらないだろう。気持ちはよくわかる……。だがこれだけは覚えておいて欲しい。夜道で女性と2人になったとき、全くその気はない男性側も “違う意味” でドキドキしているのだ……! その理由を説明したい。・男性側もドキドキしてるあなたが女性だったとしよう。なるべく明るい道、なるべく人通りの多い道を選んだとしても、「そこを通らなきゃ帰れない道」が薄暗く人気(ひとけ)のない道……なんてことは大都会東京に住んでいたとしてもよくあるハズだ。普段はそこまで気にしていなくても、後方に男性の気配を感じてしまったら……! 「全然大丈夫」と心の中で唱えながらも少しだけ、ほんのすこーーしだけ、ソワソワしていることだろう。だがしかし……! 実は男性側も “違う意味” でドキドキしているのだ……。私(筆者)が比較的明るい道から暗い道に入り、前方20メートルくらいの位置に女性の姿を確認してしまったら……瞬間的に「しまった!」と思う。そして「なるべく早く歩いてくれよ」と心から願う。そう、男性は男性で「変質者だと思われたらどうしよう」と考えているのである……!・変質者だと思われたらどうしよう……そういうときに限って、女性の歩行スピードは異常に遅い。スマホをいじりながら歩いている場合は最悪で、見る見るうちに女性との距離が縮まる。スマホに夢中な女性は私の存在に全く気付いていないので、女性にとっては突如男性が出現したことになる。目の前にいきなり何かが現れたら誰だってビックリする。反射的に「キャッ!」と声が出ることだってあるだろう。そこにたまたま自転車に乗った警察官が現れようものなら……! 職務質問確定、妙に焦って挙動不審な私は下手すればブタ箱行きの可能性すらある。女性が私にではなく、例えば幽霊的なものを目撃して叫んだとしても、ネズミを見て叫んだとしても、真っ先に容疑者となるのは誰あろう私である。もちろん「その気」はない。1グラムもその気はないにも関わらず、心拍数はぐんぐんと上昇して行く
