「モテるための努力やリサーチを怠らないバブル世代はカッコイイ」
--まず、80年代そのものについてどういう印象を持っていますか?
たけちゃん(以下た)「『キャッツ・アイ』か『シティーハンター』」
まみちゃん(以下ま)「なんで、漫画?(笑)」
えりかちゃん(以下え)「ケチな人がいない気がする」
あきちゃん(以下あ)「それもスマートに払ってくれそう」
た「今はファッションでも旬なキーワードだと思う」
え「私は今日、“プロデューサー巻き”にするか迷いました」
た「私もよく“アラレちゃん眼鏡”かけてるし」
あ「『80年代』っていう意識がないかも。今のファッションってとらえてる」
た「“ケミカルウォッシュ”もみんなはいてるし、今年の秋はスタジャンが欲しい」
ま「えりかちゃんは今日“ハイウエスト”だしね。少し前はみんな“ローライズ”だったのに」
え「え、あの……ローライズって何ですか?」 全員「えッ!?」
--衝撃発言が出たところで本題の男性について。同世代の男性はどういう印象ですか?
ま「私は仕事柄、いろんなお客さんを見てるんですけど、上司の空いてるグラスもそのままにしてたり、
平気で先に帰ったりするコは目につくかも」
た「草食系とかいう前にマナーがなってない」
ま「同じ“ゆとり”でも女のコはしっかりしてるコが多いけど」
あ「同い年を同い年と思えない感覚がある。つい、男の子って呼んじゃうし」
--恋愛対象としてはどう?
え「若くても中身が自分より大人の人だったらいいんですけど、そこらへんの人は……」
全員「そこらへん(笑)」
た「傷つきやすいコが多いかも。冗談なのに、すぐ怒ったり」
あ「メンタルが弱い。でも大きくは見せたい、みたいな」
あ「私は基本的にそうです」
え「私は大好きです」
た「直球(笑)。熟女芸人の逆」
ま「“枯れ専”ってこと?」
え「疲れた感じもかわいいんですけど、ギラギラした感じもカッコイイと思います」
あ「女性に対しての一生懸命さは確実に20代と違うと思う」
ま「押さえるべきところを押さえてるよね。お祝いに“キルフェボン”のタルトを買ってきたり」
た「しかも、このコにはコレ、みたいにフィットしたもの」
ま「リサーチ力がある」
た「エンターテイナー系の人が多いんだと思う。カラオケでも、ただ歌うんじゃなくて“宴会芸”的なものを披露してくれたり」
あ「若いコだとそういうのを恥ずかしがっちゃう。年上の人もモテたいはずなんだろうけど、そういうことにも抵抗がない」 た「まず女のコを楽しませたいっていう願望が強いのかな」
「かつての遊びの経験を生かした若い世代とのアドバンテージ」
--その世代はけっこう遊んできた人が多いと思うけど、そういうのに抵抗はない?
え「逆に、だからこそ、私みたいな年上に惹かれる女のコが増えてるんだと思います」
あ「スマートな感じがする」
え「女性の扱い方を知ってて、自分の経験からリードもしてくれて……っていうのがいい」
--逆に、NGの年上男性は?
え「やっぱり清潔感は重要」
た「自慢話はしんどいかな」
ま「でも、相手の話を聞いて、その方向に合った経験談として話すんだったら大丈夫だと思う」
--読者の年上男性に向けてメッセージがあれば……。
ま「もしこの記事を読んでも、生き方を変えないくらいの人でいてほしいですね」
全員「お!」
あ「確かに。私たちの言葉なんかをマニュアルにするような人じゃなくて、『ふーん』って読み飛ばすくらいの人がいい」
え「あとは、私に年上の方との出会いをください(笑)」
◎20代女子たちの本音読み解きキーワード
【プロデューサー巻き】
バブル期に流行したカーディガンの巻き方。その後は“イタイ”ファッションの代表だったが、見事復活
【アラレちゃん眼鏡】
漫画『Dr.スランプ』のキャラクター・アラレちゃんの象徴とされる、80年代に流行したボストン眼鏡
【ケミカルウォッシュ】
80年代に流行した漂白剤でまだらにしたジーンズ。90年代後半以降は「ダサい」ジーンズの代名詞とされた
【ハイウエスト】
ボディコンに代表される、ウエスト部分が高い位置にあるボトム。バブル期ファッションの流行に乗り復活
【ローライズ】
2000年代に流行した股上が浅いボトム。ブーム終盤は尻が見えそうなほど極端なものも多く見られた
【ゆとり】
本来は2002年度学習指導要領の教育を受けた世代。現代では精神的に稚拙な若い世代を指す呼称となる
【枯れ専】
人生経験豊富で哀愁が漂う、ちょっと疲れた中高年に惹かれる女性たちのこと。一番人気は俳優・寺尾聰
【キルフェボン】
静岡県静岡市に本社を置く高級ケーキ店。フルーツタルトがメイン商品で、特に女性たちの人気を集める
【宴会芸】
宴会において披露される芸。現代の若い世代には会社組織での宴会自体に参加しない者も多く、敬遠される

