検査を行っている国立感染症研究所(27日午後8時31分、東京都新宿区で)=加藤祐治撮影 厚生労働省によると、27日午後4時頃、東京・羽田空港に到着した乗客の40歳代男性が発熱の症状を訴えた。 男性はエボラ出血熱が流行している西アフリカ・リベリアの滞在歴があり、同省は、男性がエボラ出血熱に感染している可能性もあるとして、男性を東京都新宿区の国立国際医療研究センター病院に搬送した。隔離病棟に入っているという。 国内でエボラ出血熱の疑いのある患者が見つかるのは初めて。塩崎厚労相は27日夜、記者団に「エボラ出血熱は、(患者と)接触がない限りは感染しない。冷静に受け止めてもらいたい」と話した。感染しているかどうかの検査の結果は28日に判明する。 同省などによると、男性はジャーナリストで、8月から今月中旬までリベリアに滞在していたが、エボラ出血熱患者が多数いる病院などへは行っていないという。男性はその後、ベルギーに移り、ロンドン発の全日空機で入国した。発熱は、発症の目安とされる38度を下回っているという。 同省では24日以降、空港での入国審査の際、全員を対象に、エボラ出血熱が流行しているリベリア、ギニア、シエラレオネ、コンゴ民主共和国の4か国に過去21日以内に滞在したかどうかを確認している。該当者には、患者との接触歴や38度以上の発熱、頭痛などの有無を調べることになっており、男性も羽田空港にある東京空港検疫所支所のチェックで分かり、搬送された。全日空によると、同便は乗客・乗員206人が乗っていたが、空港には足止めされていないという。
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