本を購入するとき、選ぶ基準としては、あらすじをざっと読んで面白そうだったり、本の表紙のデザインが素敵だったり、何となくだったり色々だが、先日、1冊の本と出会った。
向田邦子さんの『思い出トランプ』という作品。
書店で、又吉直樹さんがおすすめするコーナーというのがあり、その1冊だった。
著者の名前だけは知っていたけど、読んだことはなかった。
短編集だし、読みやすいかなと思い購入。
帰りの電車のなかで、最初の一行を読んだとき、もう、この著者のファンになっていた。
その日のうちに、思い出トランプは読み終え、母にも貸してあげようと本を持っていったところ、著者が飛行機事故で亡くなっていたということを知る。
本に出会えて感動して、そして、落胆して、何だかわからない日になった。
若くして亡くなった彼女の作品に胸を熱くしたり、涙したり。
それは、何十年経っても作品がある限り続いていくとすれば、決して全部は、なくなってないなと初夏の夕方思った。