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劇団劇場vol.3総評(非常に長いです。)

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劇団劇場vol.3閉幕から早くも2日が経過し、
関係者陣皆それぞれに、現実生活に戻って来た今日このごろです。
昨日は食っても腹が減る、寝ても眠い、
という2大欲求を支配され、
劇団劇場のロスタイムが続いておりました。
最後の3日間は食欲も睡眠欲も抑えての作業だったので、
その反動が大きかったのでしょう。


ところで、

みなさま今回はご来場誠にありがとうございました。
前回の反省点を終了時よりすべて書き出し、
それとのにらめっこの約4か月間でございました。

「面白いけれど、改善点がまだまだある」
と愛のあるダメ出しをいただくことの多い劇団劇場ですが、
それらを一つ一つ潰していければ、
単純に良い部分だけが残っていくという考えのもと、
あっという間の4か月が過ぎました。

次回へと繋げるためにも、
ここにその内容をザっとですが書き出しておきます。
反省点と今回の対処です。

◆制作面に関して

・疲れる
→徹底的に所要時間をカットすることにしました。
そして、オールスタンディングのアナウンスの徹底と、
非常時の座席確保、音楽を活かしてのなるべく疲れないイベントの演出
(立ったままにさせない)、再入場可の案内の徹底。
これらにはとことんこだわりました。
それによって、やはりオールスタンディングは疲れるものの、
「思ったほどには疲れなかった」
というアンケートが多いように見られました。

・広報活動の弱さ。
→特設サイトの製作における独自ドメイン確保により、
ネット広告の表示が無くなり、以前のものより見やすく、
また親しんでもらいやすいものに仕上がりました。
twitterをフルに活かすという目標も、
使用者を2人に増やすことにより現段階でのレベルと規模では
出来る限りのことを達成できたと思います。
実際にtwitter上から絡みが始まったことも何件かありました。
ですが、Youtubeでの宣伝映像を1本しか作れなかったことと、
Ustreamでの生中継が出来なかったことが次への課題です。

・受付時のトラブル
→予約関連のトラブルや、
何より前回は開演15分押しという失態を犯してしまったことから、
今回は制作チームを作り、受付専門担当者を経験者から2人を配置しました。それにより昼の部は多くのご来場者数にも関わらず5分押し、
夜の部はさらに徹底させて開演を定刻通りに行うため、3人体制で受付に配置。
結果、夜はさらなる超満員のところ、
オンタイムで開演することが出来ました。
予約に関するトラブル(小さいものですが)は数件見られたので、
次回はすれ違いがないような対処法を考案し実行します。

・団体主宰への連絡の徹底
→本番が近くなるとどうしても後手後手に回ってしまう連絡を、
いちいち徹底することにより、
忙しい団体さんが多く、あまりお会いできない中でも
スムーズに進行していくことができました。
ロンブーの淳さんを見習い、
「返信は5分以内」
が自分の中では合言葉でした笑

また、映像、音響などのあり方が特殊であるため、
特別に編集したり配布したりというサポート体制に関しては、
まだまだな点がありつつも、今の段階でやれるだけはやれたかと思います。
また出たい、これからも応援したいという団体さんや、
次回出させてもらいたいと言ってくれた団体さんも現れたことは、
非常に嬉しかったです。

しかし、やはり全体的にまだまだ反省点は大なり小なり沢山残っており、
解決できた部分、出来なかった部分、
そして新たに見えた改善すべき点など課題が残されています。
まだ3回しか開催していないこともあり、そういった点ははっきりと見える発展途上にあります。
今回いただいたアンケートの答えなども参考にさせていただき、
次回はさらに良いものに出来上がると思います。
こちらでは気が付けなかった部分に意見も多くいただき、
皆様の貴重なご意見に感謝致しております。
真摯に受け止め、必ず成長させていきたいと考えている所存です。


◆演目に関して。

今回の出演4団体と演目に関してです。
今回は従来のものよりもバラエティーに富んだものが揃ったと思います。
感想などからも、
「考えて見る芝居ではなく、右脳を使って楽しむイベント」
として捉えていただけたものがたくさんありました。
しかし逆にいえば王道であるものが一つもなく、
多少演劇としての説得力に欠け、
「軽さ」のようなものをイベント自体に感じられたかもしれません。
どっしりと「演劇」をやってくれる団体さんが一つあるだけでも
説得力が違うかなと個人的な感想を持ちました。

今回挑戦した「演劇団体以外の出場」は
発電NOTEさんによるコンテンポラリーダンスという形になりましたが、
とても満足していただけた感想が多く、
この試みは劇団劇場ならではのモノとしてまた継続させていただきたいと思います。
落語など日本の伝統芸能などが絡むのも面白いかなと考えています。

そしてひとつひとつの団体の演目に対する感想。

●+1(たすいち)。

一番最初を一番ド派手に飾ってくれた最多人数出場の演目。
スピード感とエンタメ性、
エネルギッシュな若さと、テーマが「演劇」それ自体であったことは、
トップバッターとしてふさわしいものだったと思います。
「なにこの感覚! エンゲキ!?」というセリフには笑わされました。
ひとりひとりのキャラクターの強さと見た目の濃さ、
そして演出の面白さが光る作品でした。
観た後に爽やかで元気な気分になる物語であり、
ルールをひねくれて使用しようという主宰目崎さんの反抗心も面白かったですね。
あの15分間で、文字数約8000字という脚本の内容でした。
ルールさえ守ればどんなことをしても良い、
というルールの中で色々びっくりさせてやろう、
という目崎さんのエンタメを探り続ける姿勢は好感を抱かせました。
そしてこの男だったからこそ集められた豪華で若いメンツは、
打ち上げでも、凄かった…笑

●続いてニャンニャン★シコリータ。
色モノと見られがちだったこの団体ですが、
作品自体は実はとても深く、
世間的にはマイノリティなえみりーゆうなだからこそ書ける可愛げのある、
かつ恐ろしさ溢れる物語でした。
人形劇『ブラジャー少女』ではなく、『人形劇 ブラジャー少女』というタイトルであった意味もきちんとありますね。
とある花嫁が行っていたバービー人形とリカちゃん(生肉)とのキスシーンは、今回のルール「キスシーンを入れる」の中で一番良いものだと
個人的には心に残りました。
そして、ケーキに仏壇用ローソクと、菊の花のブーケトス、バービーと生肉が寄り添って、後ろで大音量でかかる「結婚行進曲」。
花嫁がハケた後にこれらだけが残され、
大音量の音楽と共に動かないテーブル上の30秒間は、
何が起こるわけでもないのに、
圧巻で鳥肌が立ちました。
ただ、内容や演出意図が伝わりきらず、
笑いがたくさん起こっていたことに関しては、内容の深さやリアルさ、
重さを知っていた分、後ろから見ていてどこか悔しい気持ちになりました。
しかし、
昼の部が終わってお客さんから寄せられていた感想
「もう少し声が聞こえるようにしてほしい」
を主宰えみりーに一応伝えてあげましたが、
「いいんです。これで」
というはっきりとした演出意図と、
自分の軸を持っているところに感動しました。
始まったばかりということで、これからもすごく応援したいです。
好き嫌いがハッキリ分かれるということは、それだけ世界観があるということ。内容の深さがあったからこそ、記憶に残る演目でした。
そして余った15秒をカーテンコールに使いたいというので、
自由にやらせたら、自由にやりやがりました笑

●そして発電NOTE。
演劇の中に交じってのダンスということもあり、
大きなプレッシャーがあったと言いますが、稽古量、作品にかけた推敲の時間、
こちら側への作品に関係してくる質問等がどの団体よりも一番多く、
作品に対するどこまでも真摯な姿勢と、
お客さんに対する誠実な考え方が、
作品の完成度に滲み出ていたと思います。
「BGMが使えないならマイクを使用しミニスピーカーから流そう」
というやり方、
「照明が暗くなるなら自分で光を用意しよう」
という積極的な攻めの姿勢が作品に活きていて、
暗い中での、ケータイのフラッシュライトによるダンス部分の綺麗さには、
会場が吸い込まれそうになりましたね。
日常のシーンから潜在意識の中へと潜っていき、
自分の意識たちと葛藤する姿は、
コンテンポラリーダンスとはいえ分かりやすく表現されており、
初めてこういったものを観るお客さんも、
世界観に満足されていたようです。
また主宰の人柄が作品にも滲み出ており、
説得力のあるどっしりとした印象を受けました。
無音のダンスからのラスト1分はやばかった。
右脳を直で刺激されました。
あと、エキシビジョンでの一瞬だけやった「モノマネ」、
ウケた時の竹森さんの表情が可愛かったですね笑

●トリを飾った江古田のガールズ。
「お客さんを全員ステージに上げる」
という内容を本番1週間前のネタ見せ時に知った時は、
思わずニヤつきました。
さすが「アトラクション」を銘打つ団体。
しかしその観客を巻き込んでしまうという危うさに、
同時に怖さも感じていました。
そして主宰山崎が急な大仕事によって長い期間、
日本中を飛び回ることになった吉報とは裏腹に、
今回の作品に掛けられる製作時間、稽古時間がほとんどない中での勝負。
唯一の劇団員である小林光と、電話やFAXで「ほう・れん・そう」で作り上げた作品のようです。
そんな状況であることも知っていたのですが、
この二人なら「何かやってくれる」という期待感は確信的にあったので、
ドキドキしながらも安心してトリをまかせてみました。
ミスをも笑いに変えてしまう空気飲み力と、
ただ二人でそこにいるだけで時間を忘れさせ、
目をひきつけてしまう存在感は圧倒的なものだったと思います。
テーマのバカさ加減(のりピー笑)が去ることながら、
単純にそこにいるお客様を楽しませるというやり方は、
このライブ感の強いイベントの特製をしっかり活かしていたものだと思いますし、
ファンをしっかり離さず、新しいファンをも獲得していく空気飲み込み力が、
やはり凄かったです。
三軒茶屋ミワ様のオーラと、
それを活かす小林さんの独特の面白さが、
一気に会場を飲み込んでいました。
キスから始まり、すぐに「ぜんぶうそ」
の神的な流れで開始早々に掴んでいたと思います。
今回もミワ様中毒者が多数出たもよう笑

★そしてエキシビジョン。
実は予定では脚本のある演劇作品を、
主宰4人でやるはずだったのですが、
ひょんなことから4人の特技を知り、
これまでと違った挑戦をするためにも従来のものより、
「お遊び感」を大事にしました。
といっても観てみらえて方には分かるように、
それぞれの才能が半端なかったことから、
「遊び」などに収まることなく、圧巻のライブとなった完成度でした。
喜んでもらえた感想もかなり多く、ライブハウスならではのショーと、
今回の4人だからこそ出来たショーケースに、運命さえ感じましたね。

発電NOTE竹森のボイパ、ニャン★シコえみりーのピアノ。
これらの質がとにかく素晴らしく、会場全体の空気が変わりました。
そこに重なる江古田のガールズ山崎、
いえ三軒茶屋ミワのオーラとシャンソン。
「背を向けて立ち去る…」という『別れの曲』の時のラストの語りには、
普通に見とれてしまいました。
山崎さんが忙しかったこともあり、
実は彼だけ当日ぶっつけ本番でしたからね。
当日朝羽田空港から帰り、
あそこまで会場を包んでくれる出来にしてくれたのは、
やはり山崎、いやミワ様あってこそのものでした。

そしてキーマン目崎剛である。
「僕がしゃべると必ずスベるんです」
という発言を元に、あんな演出になっちゃいましたが、
さすがの実力でした。
そして文句ひとつ言わず、
竹森氏とえみりーのレベルの高い音楽に合わせ、
スベるための稽古をしていた目崎の健気な姿が流石すべり名人でした。
そんな4人が揃ってこそのエキシビジョンプレイ。
おまけではありましたが、
今後の可能性を大きく拡げてくれた素晴らしいショーになったと思う。

どんな団体の、どんな演目にもルール内であれば対応でき、
ベストな形で観させてあげられる環境作りに取り組みたいと考えます。

次回劇団劇場vol.4は、恐らく1年後…くらいになる予定。
これから2011年春までは、
ウィルチンソンの本公演に向けての本業になります。
しかし、劇団劇場もさらに大きく面白いものにするため、
もう実は次回に向けて色々と動き出している状態であり、
次回の構想は今のところすごい事になっていますので、
忘れずに期待しておいてもらえると嬉しいです。
絶対にもっと成長させて帰ってくるよ!!

そして今年の2月28日から始まった劇団劇場ですが、
これまで多くの団体さんと知り合い、
共に闘うことが出来たことに感謝致します。
一緒に戦った仲間には、やはりかける思いも強いですからね。

おかげさまで今年は3回の開催をすることができました。
12月に入ってから、どっかクラブでも借りて、
これまで絡んだ団体さん全部呼んで、
イケイケな忘年会パーティーでもやりたいと個人的に思ってます。
同じ地獄を体験したもの同士だからこそ分かり合える感覚あるよね。
それに、関係した団体さんが次の劇団劇場を支えてくれたりと、
みんなで作り上げてくれているイベントですから。
イケイケな映像と音楽で、劇団劇場らしい夜遊びパーティーを開催したい。
そういう不良な感じのイベントだから。

そんなわけで長くはなったものの、
感じたことの一部しか書けなかった、そんな劇団劇場の総評でした。
やはりライブは現場で体験するのが一番に伝わるよね。
年末にパーティーをマジやるから、
今までの全団体さん、心の準備よろしく。

そして、今回、拙い主催にも関わらず、
文句ひとつ言わずに参加してくれた4団体のみんな、
制作の弱い部分をカバーしてくれて、
大きなトラブルもなく閉幕させてくれたスタッフ達、
そしてそして一緒に劇団劇場を作り上げてくれたあの日のお客さん方、
全員に感謝申し上げます。

3回目までが終わりましたから、
次からが本当の勝負になってきます。
まだまだ面白く出来る可能性のあるイベントと考えていますので、
今後とも応援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

それでは長い文章、お付き合いありがとうございました。
読んでいただき感謝の気持ちが少しでも伝わってくれたのならば、
幸いです。

一瞬綾瀬はるかに見える三軒茶屋ミワ様の写真とともにお別れしたいと思います。(魔除けにお使いください)



ウィルチンソン