かなしみは
みんな書いてはならない

 

かなしみは
みんな話してはならない

 

かなしみは
わたしたちを強くする根

 

かなしみは
わたしたちを支えている幹

 

かなしみは
わたしたちを美しくする花

 

かなしみは
いつも枯らしてはならない

 

かなしみは
いつも湛えていなくてはならない

 

かなしみは
いつも噛みしめていなくてはならない

 

『坂村真民全詩集』第一巻 大東出版社





|| 坂村真民(さかむら しんみん)

哀愁を感じさせる詩ですね
この詩を書いた坂村真民さんは仏教詩人として数多くの詩を残してこられた方です

「癒しの詩人」と呼ばれ、心にそっと寄り添う優しくも地に足の着いた詩が特徴的です


私はこの詩を鎌倉の円覚寺の座禅会に参加した際に和尚さんから教わりました

各地多くの災害が続き日本が悲しみと絆に包まれていた時期
とても心に染み渡りました





|| かなしみの存在意義

私達は今を生きている様で、
その足元は過去から築かれた土台の上に立っています

今後、今この瞬間も過去の土台の一部となります

全ての暮らしは経験の礎から成立ちます

そこには楽しい思い出もあれば悲しいおもいでもあるでしょう

楽しい思い出は大切にしたいものです、
では、悲しい思い出はどうでしょう

無くし去りたいでしょうか、、、、



また別の見方ですが、
今後悲しみを感じることは避けては通れません

今までの悲しみを全て忘れてしまってはまだ見ぬ悲しみに打ちひしがれてしまいます


悲しみを全て書き話すことで自分とは切り離してはならないのです

しっかりとその悲しみを自分の経験として噛み締めることで強くなれるのかもしれません

悲しみの反意語は喜びです

悲しみを感じることができるから喜びを掴み取ることができるのです


・孤独を感じていたから人との繋がりを大切にできる
・挫折を繰り返したから成功をかみしめられる
・病気を経験したから健康に有難味を感じられる
・喧嘩をしたからより強い絆を結べる
・死があるからこそ生きとして生きる



そして何より
自分の悲しみを知っているからこそ
人の悲しみも理解できるのです

ですから
悲しみを感じその苦しみを知ることで人との絆を深めることができるのです


悲しみとは人生にとってのスパイスなのかもしれませんね





|| 悲しみの影に対する光としての幸せ

坂村真民の他の詩として幸せに対して書かれた詩があります
最後にこちらも紹介させてください



すべての人が
幸せを求めている。

しかし幸せというものは
そうやすやすと
やってくるものではない。

時には不幸という
帽子をかぶってやってくる。

だからみんな
逃げてしまうが、

実はそれが幸せの正体
だったりするのだ。






人生で悲しみに耐えられなくなった際
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