「後藤で~す。」「ジャルジャルで~す。」「福徳で~す♪」
年末のM-1グランプリのネタ非常に面白かったですね。講師の中にドはまりしている者もいましたが、今回はジャルジャルの「国名わけっこ」ではなくて、子供たちの空気を読む能力についてです。
2月にも入り私立一般・県立入試と、このシーズンになるとどうしても受験生ネタが多くなってしまいます。今回は将来受験生になっていく下の世代に向けて、そしてその保護者の方に向けての内容です。
普段こういったブログや面談・保護者会などの場面で、僕は「先輩たちにできたんだから」とか「ウィルの伝統が」なんてフレーズをよく使います。これは、学習塾ウィルという屋号やそれぞれの教室の存在や強みを、しっかりとした形あるものとしてイメージを持ってもらうことを意識してのことです。もちろんこういう「伝統」とか「継承」とか、それまで紡いできたものや、過去の先輩たちのデータや指導経験をもとに、教室運営や塾としてのマイナーチェンジを繰り返しているわけです。
ただ僕が塾業界で20年、教室管理を10年以上してきた経験のなかで、この強みがなかなか使いづらいシーンというのがあります。使いづらければ別のことに置換して手を打っていかなければいけないわけですが、それが今回のタイトル「場の空気よみっこ」のものすごく上手な女の子の指導の一部分なんです。
「男の子に対する指導」と「女の子に対する指導」においてともにウィルが大事にすることの軸に「将来なりたいもの」があります。入塾面談や塾説明の面談をさせていただく際には、ほとんどの場合において「将来なりたいものある?」というフレーズが使っています。別にこれから先、その夢が変わったってなんだっていい。その朧げな夢を軸に物事を考えるときの価値形成をしてほしい。そんな思いがこの質問には込められています。
その際に男の子が話してくれることは、あくまでも「自分個人の野心とか希望」が多いのに対して女の子は「誰かのために」とか「人の役に立つもの」を言うことが多いんです。
面白いですよね。僕なりにこの違いについて考えてみました。男の子は小さい時から”タテの関係”の競い合う社会で生きています。ジャイアン的な存在や年上の先輩がいて、そこについていくように何人ものメンバーでそのグループが構成されています。それはクラスとかだけでなく部活動もそうですし、同じ趣向を持つ仲間同士でもそうです。
よく女の子たちが「スクールカースト」がどうこうなんてワードを使いますが、男の子の社会においては、いつの間にか当然のようにこの仕組みができていて、こういうタテ関係のほうが何となくしっくりきて落ち着くんです。「うちの子はマイペースだし競り合うのとか好まないの」とおっしゃるお母様もいらっしゃいますが、そうだとしてもその辺り何となく理解していながらその立ち位置を取っているケースが多いはずです。
逆に女の子に関しては”ヨコにつながった関係”を好む傾向が強くあります。友達同士の関係において「○○より下だけど、○○よりは上だ。」という序列を作るのではなく、同じことを頑張るものどうし、ときには同じグループでないとしてもお互いに「がんばれ!」「いっしょにがんばろうね!」「大丈夫。わたしも○○だから!」とお互いで助け合ったり励ましあったり。
火曜日に僕が担当している中2のクラスを見ていてもそうですが、全然ばらばらの学校の生徒同士でも全く気兼ねなく盛り上がれますし、お互いがお互いを気遣って会話をすることができます。男の子は「体験生が来るよ」などというと途端に緊張し始めちゃいますからね(笑)
ただ”ヨコのつながり”を好むばかりに、「そうだよね~」「わたしも~」など相手に対して同調をすることが圧倒的に多くなります。その時の話をしたり質問したりすると「そんなこと話しましたっけ?」なんていうことも。これは「相手に合わせる」とか「場の空気をよむ」ということに意識がいっていて、内容自体にはじつは興味もなく本心が出てこないんですね。
実際には、この同調したり空気を読んだりすることを苦痛に思う子もそれなりの数いることも確かです。「しっかり学習に向かいたいのに話しかけられて反応しちゃう」「ひとりでやりたいことでも”一緒に”を求められると断れない」さまざまなことで女の子たちは悩んでいるわけです。
それでも得意の「空気よみ」で、それを相手に直接「ごめん」と言えなかったり、親御さんにもなかなか愚痴をこぼせなかったりして、ストレスばかりが溜まっていってしまいます。ですからご家庭でそういう不満に近いことが出てくることがあれば、そういうときこそしっかりと”同調”をして受け止めてあげてください。
女の子が好む”ヨコの関係”もポジティブな時は好循環を生みますが、逆に自己肯定感が低くなっていくとそのグループでは、誰かを否定する見方になり、いつのまにやら「○○より下だけど、○○よりは上だ。」という女の子の苦手な”タテの関係”の状態に陥ってしまいます。
冒頭でも書きましたが、「誰かのために」という価値観を持っていることは、もの凄く素敵で、もの凄くカッコよくて、もの凄く大切なことです。そうやって考えられるだけでも素晴らしいし、そうやって子育てをしてこられたご家庭の教育も大変素敵です。
だからこそ、その「誰かのために」を消してしまわないように、大人である我々がその”吐き出し先”になりましょう。そしてお子さんを素敵な大人へとエスコートしましょう。
長くなってしまいましたね。
さてさて明日は中3県立組の第2回判定テスト。
頑張っていただきましょう!
では、本日も教室でお待ちしております![]()