大事なことは予め防いでおくこと その参の2 | willどうぶつ病院のあれこれ

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猫×3(9歳♂、4歳♂、年齢不詳♂)と人々(年齢お任せ♀)で診療している18年目のWillどうぶつ病院です。

前回は犬の混合ワクチンの各論で1~5まで簡単にまとめました。
今回は6~9までをまとめてみました。

犬の混合ワクチンは、下記の9種類の中からの組み合わせとなっています。
一番多く混合われているのは9種、一番少ないものは2種という感じです。

1、犬ジステンパー
2、犬伝染性肝炎
3、犬アデノウイルス2型感染症
4、犬パラインフルエンザ
5、犬パルボウイルス
6、犬コロナウイルス
7、犬レプトスピラ(コペンハーゲニー型)
8、犬レプトスピラ(カニコーラ型)
9、犬レプトスピラ(ヘブドマディス型)

それでは、後半のコロナウイルスとレプトスピラをまとめてみました。

6、犬のコロナウイルス(CCV)

感染経路:経口感染(便)
症状:下痢、嘔吐、元気消失
治療:ウイルスを直接やっつける薬はないため、対症療法となる。
コメント:単独では、あまり怖くはないが、パルボウイルスや、ほかのウイルスとの混合感染で重症化する。

7~9、犬レプトスピラ

コペンハーゲニー型は黄疸出血型ともいわれ、人ではワイル病の原因菌とされている。
カニコーラ型:腎臓型
ヘブドマディス型:人の秋疫Bの原因菌とされている。

感染経路:経口、経皮感染 (汚染土壌、汚染水、汚染食物)
症状:嘔吐、下痢、粘膜の出血、腎炎や肝炎による2次症状(黄疸、尿毒症など)
治療:テトラサイクリン系抗生物質を中心とした対症療法
コメント:日本で常在地域あり。
     レプトスピラはウイルスではなく、細菌。
     人にも感染するため、「人畜共通感染症」に指定されている。
     感染が確認された場合には、保健所に届け出る義務がある。
     ネズミや野生動物にも感染する。最近では、国内の野生アライグマに感染が確認されている。
     疑いがあれば、排泄物は素手では触らない。
     不顕性感染(菌を排出していながら、症状がない)もいるが、重症化し急死するケースもあり。