MY BOOK
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もしかすると


もしかすると
誰も何も見落としては
いないのかもしれない
ただなんとなく
何かを見落としている
気がするだけ
ただ私と同じように
見落としているかも
しれない何かを
その実体も危うい
得体のしれない何かを
いつも注意深く探している
人とじゃなければ
ただなんとなく
私はずっとひとり
なのかもしれない




わたしは


わたしは
どうしても言葉には
出来なかった
どうしても言葉には
したくなかった
だけどあなたは
何でも言葉にしないと
気が済まない人だったので
言葉の無限の可能性について
確信は揺らぐ事はなかったが
その時わたしは
言葉の限界も知ってしまった



目が覚めた私たちは


目が覚めた私たちは
互いに黙って見つめあった
しばらくの沈黙のあと
今何を考えているのと
あなたは聞いたので
何も考えていないと
私は嘘をついた
あなたに関するすべての
事を話すよりも
あなたを少しでも長く
見つめることを
迷わず私は選んだ





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