【ゆのみん企画・HAPPY CHANGMIN DAY】
『With me.』


2月18日、00:00.
沢山のお祝いメッセージが、一斉にメールやSNSで送られてきた。
でも、僕が待っているのは、それじゃないんだ。
絶対来てくれる・・・そう思っていた。絶対来てくれるって。
でも・・・5分経っても・・・10分経っても扉は開かない。
名古屋のホテル。
明後日から始まる名古屋ドームでの公演のために僕達は、名古屋に入っていた。

リハーサルが終わった後、みんなから「18日はチャンミンのお誕生日だから、みんなでお祝いかいするよ!」って言ってもらった。凄く嬉しくて・・・自分の誕生日を大勢の人に祝ってもらえるなんて最高だから・・・そのことをユノヒョンに報告したんだ。
「ああ、聞いてるよ。よかったな!」優しい笑顔でそう言ってくれた。
「いいなあ、ちゃんと先に言ってもらえて。俺なんかみんなそっけないから・・・ホントさびしかったんだぞ。」
「だって、ヒョンの時はみんな驚かそうって計画していたから、仕方ないです。でも、サプライズ嬉しかったでしょ?」
「まあな。ふふ。」照れ笑いする。
「それに30歳になって、一番最初にあったのがチャンミンで嬉しかった。」
「なにいってんですか。僕の部屋に押しかけてきたくせに。」
「いいじゃないか、嬉しかったんだ。お前のメッセージ。」
「そ・・・そうですか?」
そんなにストレートに言われると、僕も、その、ちょっぴりうれしいですよ。
「お前も俺が来て嬉しかった??」
「はああ??なにふざけたこと言ってるんですか??」
「なーんだ、残念。」
いや、嬉しかったですよ、ホントは。でも、ユノヒョンにそんなこと恥かしくて言えねー!!
「また、押しかけていってもいいか?」
「は?何を言ってるんですか??」
「チャンミンの誕生日に!」
「はあ?誰です、誕生日はいろんな人に祝ってもらう日だからたくさんの人に会ってたくさん祝ってもらえ・・・とか、かっこつけて言ってた人は?(←【ゆのみん企画:真ん中誕生日】『年の差』6参照・・・て、まだ上がってないじゃん『年の差』6話ww)」
「俺!!」どや顔で言う
「だから、俺の後にたくさんの人に会えばいいじゃん。俺、28歳のチャンミンが初めて会う人になりたい!!」
ヒョンは時々こんな子供っぽいことを言うことがある。カリスマユノヒョンが、5歳児の顔で笑ってるよ、まったく。
「はいはい、好きにしてください。でも、リハで疲れて寝ているかもしれませんからね!」
今晩、0:00の時報とともに、ユノヒョンがやってくる。
そう思うと、なんだか嬉しくて、嬉しくて・・・リハーサル中もうきうきしていた。
ホテルにかえって食事していると、ホテルの人がヒョンのところに来て何か耳打ちしていた。「ありがとうございます。」と丁寧にお礼を言うヒョン。
なんなんだ?ヒョンに耳打ちできるのは、僕だけなのに・・・。
「ヒョン?何の様だったんですか?ホテルの人?」
「ああ、たのんでいたものが届いたんだ。ほら、俺達、名古屋の後すぐに帰るだろ?東京に戻らずに。だからこっちに送ってもらったんだ。直接持って帰れるように。」
「あ・・・もしかして、ヒョンの彼女が前にほしがってた・・・あれですか?」
「まあそんなとこ。チャンミン、よく覚えてるね、そういうこと。凄いな。」
「ヒョン、すごく探してるって言ってたじゃないですか?」
、「そうだったっけ?」
そういって、あーはーはーはーって笑っていた。

 0:00過ぎたのに・・・僕のスウイートルームの部屋の扉はあかない。
ヒョンの嘘つき・・・。
きっと彼女と電話で話し込んでいて、僕のことなんてすっかり忘れているんだ。
ヘンに期待した僕が・・馬鹿だった。
どうしよう・・・キュヒョンに電話しようかな?
でもな・・・明日早いしな・・・。
そうだ!こっそり何か食べに行こう!
ホテルの近くの居酒屋とか・・・こっそり行ってもばれないよね!
誕生日の日に冒険ww面白いかもww
部屋着を脱いで、ジーンズにシャツ、そしてカーディガンを羽織る。
その上にダウンのコートを羽織って、出来上がり!よしいくぞ!!
 ガチャ、ドアを開けた途端・・・・
「どこ行くんだよ、チャンミン?」
し、心臓ととまるかとおもった!!!!!
ドアのよこ、ヒョンが壁にもたれて立っていた。
「ユノヒョン!!」
「なんだよ!!」
「なにしてるんですか?ここで??」
「あー、もう・・・ほんとに!!!」
こっちへ向きなおって、僕に言った。
「お前を待っていた意外に何がある?」
え?え?僕を待っていてくれたの?
「ほら、誕生日プレゼント。俺一人じゃ、抱えられないよ。」
足元におかれた大量のリボンのかかった箱。
「部屋に入れてくれ、風邪ひいちゃうよ!!」
「あ・・・はい!!」
ヒョンを中に入れる。
ヒョンが持ってきた箱は全部で8個。結構でかい。
「ヒョン、ドアベルならしてくれたらよかったのに!」
「いや、電話したんだぜ。でも出ないからさ・・・忙しいのかと思って。」
「電話?」
「ああ」
「かけたの?ヒョン?」
「ああ。」
「あー、すみません。気づきませんでした。」
サイレントにしていて気づかなかった。バイブ音もSNSの着信だって思ってた。
「もー仕方ないなあ、チャンミンは。」
そういって僕の頭をごしごしする。それは僕のセリフなのにいい!!
でも・・・やっぱり・・・ユノヒョンがいてくれるの・・・嬉しいですよ。
何だかんだ言ってもね・・・僕の一番大切な人ですから。
ヒョンがこうやって横にいてくれることが、僕には最高の誕生日プレゼントです。
いつまでも、こうやって、僕とともにいてください。
たとえ、これから離れ離れになることがあっても・・・僕の心の傍に・・・。
「で、ヒョン?この箱は?」
「あけてみればいいじゃん。お前への誕生日プレゼントなんだから。」
がさがさ、びりびり、ごそごそ。
「うわあああああ!!ロゴだ!!すっげーーーー!!」
ヒョン、だいすきだあああああ!!!

 28歳(日本では27歳)のお誕生日おめでとう!チャンミン!!

【ゆのみん企画第77回お題:Happy Changmin Day】
みんなで同じテーマで記事を書いています。
参加者のすてきなブログはこちらから→http://yunomin.seesaa.net/article/413780051.html